37歳シモンが最後のメスでゴファンを倒して2回戦へ「最初から最後まで完璧だった」 [モゼール・オープン]

写真は2021年VTBクレムリン・カップでのジル・シモン(フランス)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「モゼール・オープン」(ATP250/フランス・メス/9月19~25日/賞金総額59万7900ユーロ/室内ハードコート)の男子シングルス1回戦で、今季を最後に引退すると発表している37歳のジル・シモン(フランス)がダビド・ゴファン(ベルギー)を6-3 6-3で退けた。

 同大会で過去に3度優勝した実績を持つ地元フランスのシモンは2014年大会チャンピオンのゴファンから4度のブレークを奪い、93分で勝利を決めてゴファンとの対戦成績を3勝3敗のタイに持ち込んだ。

「僕たちはもう長いこと知り合う仲であり、僕は常にダビドどプレーするのが好きだった。キャリアを終える前にもう一度彼と対戦することができてうれしいよ。彼の実力はわかっていたから、試合前はあまり自信がなかったんだ。自分がどんなパフォーマンスができるか確信が持てなかったけど、蓋を開けてみたら僕はとてもいい試合をしていい勝利をおさめることができた」と元世界ランク6位のシモンはオンコートインタビューで語った。

「今日のプレーには一貫性があった。ベースラインから凄くいい感触で、あまりミスを犯さなかった。相手がやや受け身になったときにしっかり攻撃することができていたし、やるべきプレーができたと思う。最初から最後まで完璧で、おかげで勝つことができたよ」

 ジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)、ガエル・モンフィス(フランス)、リシャール・ガスケ(フランス)とともに『新四銃士』(元祖“四銃士”は1920年代から30年代に活躍したフランスのジャン・ボロトラ、ジャック・ブルニョン、アンリ・コシェ、ルネ・ラコステ)と呼ばれたシモンは、大きな舞台で力を発揮する傾向のあった華やかなツォンガとは違ってより安定した成績を誇るタイプだった。

 今大会にワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したシモンは今季を通して思うような戦績を残せず175位までランキングを落としているが、それでもフレンチ・オープンではツアー通算マッチ500勝目をマークした。

 シモンは2回戦で、前日に勝ち上がりを決めていたロレンツォ・ソネゴ(イタリア)と対戦する。

 ドイツ・ハンブルクで行われたデビスカップから駆け付けたゴファンはベルギーのエースとして3戦して2勝を挙げたが、ツアーでは6大会連続で初戦敗退を喫しており、最後の勝利は8強入りした7月のウインブルドンまで遡る。

 そのほかの試合では第5シードのニコラス・バシラシビリ(ジョージア)が予選勝者のジズー・ベルグス(ベルギー)が第2セット途中で棄権したため勝利をが決まり、エミル・ルースブオリ(フィンランド)がイリ・レヘカ(チェコ)を6-4 6-4で下し、アルトゥール・リンデルネック(フランス)はジャウメ・​ムナール(スペイン)に6-2 2-6 7-5で競り勝ちそれぞれ2回戦に駒を進めた。

 ベルグスは6-4 2-1とリードしていたが、サービスを打ったときに腰か背中を痛めた様子でプレーを止めてメディカルタイムアウトを取った。彼はそれからコートに戻ったが次のサービスを打つことができず、結局ほぼ直ぐに棄権を決めた。

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写真◎Getty Images

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