キツマノビッチが初戦でシードダウン、ツアー1年目のコバチェビッチが殊勲の勝利 [韓国オープン]

写真はBNPパリバ・オープンでのミオミル・キツマノビッチ(セルビア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「Eugene韓国オープン・テニス選手権」(ATP250/韓国・ソウル/9月26日~10月2日/賞金総額123万7570ドル/ハードコート)の男子シングルス1回戦で、24歳のアレクサンダー・コバチェビッチ(アメリカ)が第7シードのミオミル・キツマノビッチ(セルビア)を6-4 6-4で下す番狂わせに成功した。

 予選決勝で敗れたが欠場者が出たためラッキールーザー(予選決勝で敗れたが欠場者が出たため本戦出場権を得た選手)として本戦入りした世界ランク222位のコバチェビッチは、同32位のキツマノビッチから3度のブレークに成功した。

「ちょっと現実離れしているよ。僕はこういった試合を毎日テレビで観てきた。僕は彼のような選手たちを仲間と見なしているし、自分もかなりいいレベルでプレーしていると感じているけど、ATPツアーの本戦でプレーするのにまだ慣れていないからね。正直に言うと、もっと経験が必要だと思っていたんだ」とコバチェビッチは試合後にコメントした。

「僕は今日、本当にいいプレーをした。これが僕にとってビッグマッチだったことが関係していると思う。ミオミルにとって、これは言うまでもなくビッグな瞬間ではない。彼はもう長いことここでやっている訳だからね。でも僕にとっては大きなことだ。だから僕は自分のベストテニスを引き出した。この勝利はうれしいけど、このまま続けられるよう願っている。最初の勝利はうれしいけど、まだ完全に満足してはいないよ」

 セルビア人の父とボスニア人の母の間に生まれてニューヨークで育ったコバチェビッチは、イリノイ大学でカレッジテニスをプレーしてからプロに転向して1年ほどしか経っていない。8月にインディアナポリスで初めてATPツアー下部のチャレンジャー大会で決勝に進出したあと、今回の勝利は彼にとって韓国遠征を決めたことに対する即時の報酬となった。

「僕はあまり世界中を旅してはしない。僕が大学を卒業したのは1年前のことだ。だからこれは僕にとってツアーで最初の年で、主にアメリカ国内でプレーしていたからこれは間違いなく変化だよ。僕は自分の居心地のいい場所から少し出てみるためにここに来た。結構大変だったけど、韓国は素晴らしいね。凄く気に入ったよ」

 コバチェビッチは次のラウンドで、ツェン・チュンシン(台湾)とクリストファー・オコネル(オーストラリア)の勝者と対戦する。

 そのほかの試合ではジャウメ・​ムナール(スペイン)、ラドゥ・アルボット(モルドバ)、ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場した日本の内田海智(富士薬品)が2回戦に駒を進めた。

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写真◎Getty Images

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