ジョコビッチがウインブルドン以来の個人戦で爆発的スタート [テルアビブ・オープン]

写真はレーバー・カップでのノバク・ジョコビッチ(セルビア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「テルアビブ・ウォータージェン・オープン」(ATP250/イスラエル・テルアビブ/9月26日~10月2日/賞金総額101万9855ドル/室内ハードコート)の男子シングルス2回戦で、第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)がパブロ・アンドゥハル(スペイン)を6-0 6-3で下して快調なスタートを切った。

 上位4シードは1回戦がBYEで免除されており、ジョコビッチはこれが初戦だった。ワクチン未接種であることを理由にUSオープンを含む北米ハードコートシーズンに出場できなかったジョコビッチは、前週にイギリス・ロンドンで開催された第5回レーバー・カップで数ヵ月ぶりに試合に戻ったばかりだった。

 試合後のオンコートインタビューで真っ先に「今夜は本当に素晴らしい雰囲気だった。ありがとう」と観客にお礼を言ったジョコビッチは、「このコートが好きだ。非常に親密で、応援が凄い。ここの観客はテニスに大きな情熱を持っている。僕はここに来て皆さんの前でプレーすることができて本当に本当に幸せだ。応援をありがとう」とラブコールを送った。

 試合を通してアンドゥハルのサービスゲームを4度破ったジョコビッチは、相手に一度もブレークチャンスを与えなかった。

「最初の試合は僕にとって完璧な形でスタートした。7ゲームを連取したあと、次のゲームで僕たちは15分は戦っていたと思う」とジョコビッチは振り返ったが、実際にはそのゲームは約20分を要していた。

「あれは僕がプレーした中でもっとも長いゲームのひとつだった。僕はここまでの人生で本当に多くのゲームをプレーしてきている。でもそこまで戦い、素晴らしい試合をしたパブロを称えたい」

 アンドゥハルは2019年USオープンで4回戦に進出したベテランのテク二シャンだが、彼がドロップショットやアングルショットを仕掛けてプレーの主導権を握ろうと試みるたびにジョコビッチが一歩先をいった。

 ジョコビッチは次のラウンドで、予選勝者のエダン・レシェム(イスラエル)を6-3 6-2で破って勝ち上がったラッキールーザー(予選決勝で敗れたが欠場者が出たため本戦出場権を得た選手)のバセック・ポスピショル(カナダ)と対戦する。

 また同日にはアルトゥール・リンデルネック(フランス)がマッチポイントを凌いだ末に第3シードのディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)に6-3 2-6 7-6(7)で競り勝ち、番狂わせを演じて8強入りを決めた。リンデルネックは第3セットのタイブレーク6-7から相手のサービスという窮地に立たされたが、最終的に2度目のマッチポイントをものにして勝利をもぎ取った。

 そのほかの試合ではコンスタン・レスティエンヌ(フランス)がエミル・ルースブオリ(フィンランド)を6-4 6-2で退け、予選勝者のリアム・ブローディ(イギリス)は第5シードのボティック・ファン デ ザンツフープ(オランダ)を6-4 4-6 6-3で倒してそれぞれ準々決勝に駒を進めた。

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写真◎Getty Images

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