チリッチが2回戦でティームを倒して34歳の誕生日を勝利で祝う、ジョコビッチはエルリッチの負傷でダブルスを棄権 [テルアビブ・オープン]

写真はUSオープンでのマリン・チリッチ(クロアチア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「テルアビブ・ウォータージェン・オープン」(ATP250/イスラエル・テルアビブ/9月26日~10月2日/賞金総額101万9855ドル/室内ハードコート)の男子シングルス2回戦で第2シードのマリン・チリッチ(クロアチア)がワイルドカード(主催者推薦枠)で出場した元世界ランク3位のドミニク・ティーム(オーストリア)に6-7(6) 6-2 6-4で競り勝ち、34歳の誕生日を勝利で祝った。

 上位4シードは1回戦がBYEで免除されており、チリッチはこれが初戦だった。チリッチはこれまでティームに対して4戦全敗だったが、そのすべてはティームがケガで離脱する前のことだった。

「素晴らしい試合だったと思う。驚くべきレベルだった。こんなに多くの観客の前で2回戦をプレーするチャンスはそう多くあるものではないから、本当にありがとう。素晴らしい誕生日になったよ!」とチリッチは試合後のオンコートインタビューで語った。

 試合を通して15本のサービスエースを決めたチリッチは、ファーストサーブからのポイントを79%取って相手のサービスにプレッシャーをかけ続けた。ティームは13回あったブレークポイントのうち9本をセーブしたが、チリッチが2時間43分で試合を締めくくった。

 チリッチは次のラウンドで、第5シードのボティック・ファン デ ザンツフープ(オランダ)と予選から勝ち上がってきたリアム・ブローディ(イギリス)の勝者と対戦する。

 この日は2回戦があと2試合行われ、マキシム・クレッシー(アメリカ)とロマン・サフィウリン(ロシア)が8強入りを決めた。第4シードのクレッシーが持ち前のサーブ&ボレーのスタイルを駆使してセバスチャン・コルダ(アメリカ)との同胞対決を6-4 6-4で制し、サフィウリンはトマス マルティン・エチェベリ(アルゼンチン)を6-1 6-4で退けツアーレベルでキャリア2度目の準々決勝進出を果たした。

 今季をトップ100圏外から始めたクレッシーは急激にランキングを駆け上がり、7月にニューポートでツアー初タイトルを獲得するなどして8月には世界ランク自己最高31位をマークした。

 そのほかの試合ではコンスタン・レスティエンヌ(フランス)が第7シードのアドリアン・マナリノ(フランス)を7-6(2) 6-4で倒す番狂わせを演じ、パブロ・アンドゥハル(スペイン)はチアゴ・モンテーロ(ブラジル)を7-6(3) 6-1で下してそれぞれ2回戦に駒を進めた。

 またこの日はシングルスに第1シードとして出場しているノバク・ジョコビッチ(セルビア)がこの大会を最後に引退を表明していた45歳のジョナサン・エルリッチ(イスラエル)と組んでダブルスに出場する予定だったが、エルリッチが練習中に負傷してプレーできなくなっため土壇場で棄権を余儀なくされた。

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写真◎Getty Images

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