更なる進化を目指すジョコビッチ「最高レベルでプレーするための情熱とハングリー精神に満ちている」

写真はレーバー・カップでのノバク・ジョコビッチ(セルビア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「テルアビブ・ウォータージェン・オープン」(ATP250/イスラエル・テルアビブ/9月26日~10月2日/賞金総額101万9855ドル/室内ハードコート)の男子シングルスに第1シードとして出場しているノバク・ジョコビッチ(セルビア)が試合に先立ち、レーバー・カップと自分の未来などについて語った。

 前週にイギリス・ロンドンで開催された第5回レーバー・カップは単なる『欧州選抜vs世界選抜』のチーム対抗戦としてだけでなく、ロジャー・フェデラー(スイス)の引退試合として大きな注目を集めた。フェデラーの比類なきキャリアを祝うイベントに参加できたことを喜んだジョコビッチは、「僕はロジャーと、彼が我々のスポーツに貢献してくれたことに大きな敬意を抱いている。彼は伝説的なキャリアを送った。彼は史上もっとも認知されたアスリートのひとりだ。彼の引退はテニスにとって悲しい瞬間だった」と語った。

 ジョコビッチは35歳だが、まだ引退については考えていない。ツアーレベルのシングルスで「88」のタイトルを獲得し、グランドスラム大会で21回の栄冠に輝いた実績を持つ彼は、ハイレベルに留まる決意に満ちている。

「テニス界で達成できることはほぼすべて成し遂げたとはいえ、僕は変わらずテニスをプレーしたい。僕は変わらず、プロの最高レベルでプレーするための情熱とハングリー精神に満ちている」

 今大会は上位4シードが初戦をBYEで免除されており、ジョコビッチは2回戦でパブロ・アンドゥハル(スペイン)と対戦する予定になっている。彼はワクチン未接種であることを理由にUSオープンを含む北米ハードコートシーズンに出場できず、これがウインブルドン以降で初の個人戦となる。

「僕はレーバー・カップでプレーする約束をし、それから3週間連続でプレーしたかったからテルアビブは僕にとって完璧なチョイスだった。ここにはしばらく来てなかったけど、前回は素晴らしい経験だった」とジョコビッチはコメントした。

 18歳だった2006年、ジョコビッチはデビスカップのためにイスラエルを訪れていた。

「僕が今まで経験した中でもっとも声援が凄まじく、凄い雰囲気だった。ここにはスポーツへの情熱に満ちた人々がいる。2度目に来たときはエルサレムを訪問したんだけど、もうかなり前のことで多くのことを忘れているからもう一度行ってみたいんだ。ここでいいプレーをして、多くの人々に僕のプレーを観にきてもらいたいね」

 この大会を最後に引退を表明している45歳のジョナサン・エルリッチ(イスラエル)とのペアでダブルスにもエントリーしているジョコビッチは、彼とのペアで同種目での唯一のツアー優勝を2010年のクイーンズクラブの大会で飾っている。

「彼は僕とプレーすることに同意してくれた! これは彼にとって最後の大会であり、彼の母国の観客たちの前で彼の隣で一緒にプレーできることを光栄に思う。1試合だけで終わらないよう願っているよ」

 火曜日に現地で練習を終えたあと、「ケガがひとまず落ち着いたから、気分はいいしハッピーだよ」とジョコビッチは話した。

「すべての問題を解決するための秘密やカギはひとつじゃない。それは様々なことの組み合わせであり、性格の一部なんだ。どんな人間か、どのようにトレーニングしているのか、どのようなライフスタイルなのか。それらすべてが成功のイメージを作り上げるんだ。その方程式は僕にはうまく機能してきた。でも常に進歩したいから、新しいことにもトライしているよ。特にパワーとアドレナリンに満ち満ちたカルロス・アルカラス(スペイン)のような新勢力が出てきたからね。だから如何にして上達してより高いレベルに至るかを常に模索しなければならないんだ」

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写真◎Getty Images

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