ウインブルドン4連覇のジョコビッチ「喜びで天にも昇るような気分だ」

写真は4大会連続7度目の優勝を飾ったノバク・ジョコビッチ(セルビア)(Getty Images)


 今年3つ目のグランドスラム大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/本戦6月27日~7月10日/グラスコート)の男子シングルス決勝でニック・キリオス(オーストラリア)を4-6 6-3 6-4 7-6(3)で倒したあと、第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)は跪いて芝をその手に取った。

 これはジョコビッチにとってグランドスラム大会で21回目の優勝であると同時に、今季のグランドスラム初タイトルでもあった。ジョコビッチは新型コロナウイルス(COVID-19)のワクチン未接種によりオーストラリアン・オープンに出場することができず、フレンチ・オープンでは準々決勝でラファエル・ナダル(スペイン)に敗れていた。

「言うまでもなく、喜びで天にも昇るような気分だ。またもこの瞬間を経験した幸福感でいっぱいだよ」とジョコビッチはコメントした。

「何度も言ってきたけど、これは僕が最初に観た大会だ。子供だった僕にテニスをプレーしたいという気持ちにさせてくれた大会だから、とりわけ特別なんだ。僕はどんな勝利も当然だと思ったりはしないけど、ウインブルドンなら尚更だ。反対に、毎回少し違った感覚を覚える。それぞれが独特な形で特別なんだ」

 ウインブルドンで4連覇を達成したジョコビッチは過去の実績により自信を持っていたことを認め、「これ以前に3回連続で優勝していたから、自分のテニスに十分な手応えを感じることができていた。芝でのプレーは常に好きだったけど、自分が年々グラスコートで上達していると感じていたしね」と説明した。

「僕はパリでナダルに対して非常に感情を揺さぶられる辛い敗戦を喫したばかりで、当然ながらそのことにがっかりしていた。でも僕はローマとパリで、既に自分のしたかったテニスをしていた。おかげで僕は、もっとも大きなタイトルを目指して戦える位置に立つことができたんだ。僕はいつもロンドンで自分のベストテニスをしたいと強く願っている」

 キリオスが決勝について冷静さがカギだったと指摘したことを受けて、「彼が僕の落着きを称賛してくれことをありがたく思っている。恐らくそれは、彼に勝つためのカギとなる要素のひとつだった。彼が落ち着いていないということではないけど、彼はこれ以前に一度もウインブルドン決勝でプレーしたことがなかった。彼はまた、試合でアップダウンのある選手としても知られている。このような舞台で何度もプレーした僕の厚い経験が最終的に僕に有利な形で違いを生み、助けになったと思う」とジョコビッチは話した。

 オーストラリアン・オープンのロッド・レーバー・アリーナで9度栄冠に輝いているジョコビッチだが、この勝利でウインブルドンでも7度とそれに近づいてきている。

「勝てば勝つほど自信が膨らみ、次にそのコートに立つときにより心地よく感じるようになる。だから進撃は続くんだ。僕はこのコート、この大会と繋がっていると感じているよ」

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

写真◎Getty Images

Pick up

Related

Ranking of articles