ジョコビッチが今季のマッチ30勝目、ベスト8が出揃う [アスタナ・オープン]

写真は2021年Nitto ATPファイナルズでのノバク・ジョコビッチ(セルビア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「アスタナ・オープン」(ATP500/カザフスタン・アスタナ/10月3~9日/賞金総額205万4825ドル/室内ハードコート)の男子シングルス2回戦で、ワイルドカード(主催者推薦枠)を得て参戦した第4シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が世界ランク34位のボティック・ファン デ ザンツフープ(オランダ)を6-3 6-1で下してベスト8に進出した。

 前週のテルアビブでツアー89勝目を挙げたジョコビッチは、その勢いに乗ってこの大会に乗り込んできた。

「特に第1セットで困難から抜け出す必要があったときにサービスが非常にうまく機能したと思う。彼のサービスゲームを破って4-2としたあと、僕はブレークポイントに直面した。僕は前に出て、彼はミスした。試合はああいった瞬間に決まるんだ。5-2と4-3では大きな違いがある。そして僕はいいサービスで第1セットを締めくくった」とジョコビッチは第1セットを振り返った。

 第1セットを先取したジョコビッチは第2セット1-1から5ゲームを連取して試合を締めくくり、今季のマッチ30勝目を挙げた。

「第2セットで彼のサービスを予測できるようになり始め、ラケットを振り抜けるようになった。ボティックは質の高いテニス選手だ。十分な時間があるとき、彼はダメージを与えてくる。だから僕は彼から時間を奪おうとたんだけど、特に第2セットでの自分のプレーぶりには非常に満足しているよ」

 ジョコビッチは次のラウンドで、第9シードのマリン・チリッチ(クロアチア)を2-6 6-3 6-3で破って勝ち上がったカレン・ハチャノフ(ロシア)と対戦する。

 そのほかの試合では第2シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)がエミル・ルースブオリ(フィンランド)を6-3 6-2で退け、第7シードのホベルト・フルカチュ(ポーランド)はアレクサンダー・ブブリク(カザフスタン)を6-4 6-4で倒してそれぞれ8強入りを決めた。

 準々決勝ではメドベージェフがロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)、フルカチュは第3シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)と顔を合わせる。

 メドベージェフはバウティスタ アグートをやや苦手としており、過去の対戦成績では1勝4敗と負け越している。

「正直に言って、彼(バウティスタ アグート)は常にトップ10近くにつけている偉大な選手だ。もしかしたらグランドスラム大会の後半でやや不安定な傾向があるかもしれない。そうでもなければ彼がトップ5に入ってこない理由がわからないからね」とメドベージェフは次に対戦相手についてコメントした。

「このことが彼を倒すために何をすべきかについてのヒントかもしれない。それが明日やろうとすることだ」

 4連連続でシーズン末にイタリア・トリノで開催される世界トップ8による「Nitto ATPファイナルズ」への出場を目指しているメドベージェフは出場権を争うレースランキング(Race To Turin)で現在5位につけており、ラファエル・ナダル(スペイン)、カルロス・アルカラス(スペイン)、キャスパー・ルード(ノルウェー)、チチパスの4人が既に資格を得ている。

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写真◎Getty Images

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