ジョコビッチが初戦に圧勝、チチパスは苦戦を強いられるも準々決勝へ [アスタナ・オープン]

写真は2021年Nitto ATPファイナルズでのノバク・ジョコビッチ(セルビア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「アスタナ・オープン」(ATP500/カザフスタン・アスタナ/10月3~9日/賞金総額205万4825ドル/室内ハードコート)の男子シングルス1回戦で、ワイルドカード(主催者推薦枠)を得て参戦した第4シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)がクリスチャン・ガリン(チリ)を6-1 6-1で圧倒した。

 前週のテルアビブで優勝したばかりのジョコビッチはこの日もほぼ非の打ち所のないパフォーマンスを披露し、引き続き高いレベルを維持していた。

「出だしから終わりまで、素晴らしいパフォーマンスだった。新しい大会で違ったコンディションでプレーする訳だから、最初の試合というのは決して簡単ではない。言うまでもなくうまく対応していこうとするんだけど、僕は可能な限りいいプレーをしてそれを完璧にやってのけた。彼を走らせ、手にしたすべてのチャンスを活用した」とジョコビッチは試合後にコメントした。

 この勝利でジョコビッチは、シーズン末にイタリア・トリノで開催される世界トップ8による「Nitto ATPファイナルズ」の出場権を争うレースランキング(Race To Turin)で14位に浮上した。彼は今年のウインブルドンで優勝しているため、トップ20に留まりさえすれば資格を得ることができる。彼はその権威ある大会で、過去5度栄冠に輝いている。

 ジョコビッチは次のラウンドで、既に勝ち上がりを決めていた世界ランク34位のボティック・ファン デ ザンツフープ(オランダ)と対戦する。

 日曜日にソフィアでツアー初タイトルを獲得したばかりだったマルク アンドレア・ヒュスラー(スイス)はその勢いを見せることができず、1回戦でエミル・ルースブオリ(フィンランド)に0-6 2-6で敗れた。テルアビブで準優勝だった第9シードのマリン・チリッチ(クロアチア)も早期敗退の危機にさらされたが、何とか持ち堪えてオスカー・オッテ(ドイツ)を5-7 7-6(4) 6-2で退けた。

 この日は2回戦が4試合行われ、第3シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)、第5シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)、ロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)、アドリアン・マナリノ(フランス)が8強入りを決めた。

 チチパスが予選勝者のルカ・ナルディ(イタリア)に7-6(2) 7-6(3)で競り勝ち、ルブレフが予選勝者のジャン・ジージェン(中国)を6-3 6-2で下し、バウティスタ アグートがラッキールーザー(予選決勝で敗れたが欠場者が出たため本戦出場権を得た選手)のパベル・コトフ(ロシア)を6-1 7-6(5)で倒し、マナリノはラッキールーザーのダビド・ゴファン(ベルギー)に3-6 6-1 7-5で逆転勝利をおさめた。

「彼は将来性のある選手だね。彼のレベルには驚かされた。彼はそのレベルを試合を通して維持することができていたんだ。彼には欠点らしきものがない。今日の彼はそのレベルを最初から最後まで維持できていたと思うけど、非常に印象的だったよ」とチチパスは試合後に対戦相手を評価した。

「僕は自分のベストを尽くそうとしていた。可能な限りギアを上げていこうとしたけど、頭の中で計画していたほど簡単じゃなかった。今日は彼に苦戦を強いられたよ」

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写真◎Getty Images

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