「よくネットに掛かってしまう」という葛西の悩みを土居が解決! 土居美咲×葛西紀明 特別対談インタビューPart2

土居美咲が、自身が使用するラケットを葛西紀明にプレゼント

土居美咲(ミキハウス)
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葛西紀明(土屋ホーム)
特別対談Part2
 
2年前から自らもテニスを本格的に始めた、スキージャンプ界の“レジェンド”葛西紀明が東レPPOテニスを生観戦。本戦に出場した土居美咲と対談を行った。Part2では練習やトレーニングの話、日本人コーチと外国人コーチの考え方の違いなどを語った。

――テニスは練習時間が2、3時間程度ですが、スキーのジャンプはどのくらいですか?

葛西「同じくらいで、2、3時間ですね。午前中ジャンプを2時間くらいで、午後から陸トレ。ウェイトトレーニング、瞬発系トレーニング、陸上トラックでインターバル。意外と持久系もやるんです。競技自体は瞬発系なんですけど」

土居「そうですよね」

葛西「年間を通しての持久力が必要だし、有酸素運動は減量にもつながるからです」

――土居さんはオンコート以外のトレーニングはどのくらいやりますか?

土居「試合期間中はアップ、トレーニングで1時間半から2時間ですけど、そんなに負荷をかけないです。オンコートのアジリティなど、素早い動きを入れます。ウェイトトレーニングはオフ期間中にやっています」


土居美咲にラケットをプレゼントされた葛西紀明がさっそく打ってみた。ネットに掛かる悩みも徐々に解決

――葛西さんは2年前からテニスを始めたと聞きました。

葛西「2年くらい前から本格的にやり始めました」

――きっかけは?

葛西「元々、球技は全部好きで、テニスはチームのメンバーとたまに自己流の遊びでやっていました。でも、ちょっと力を入れただけでボールがボーンと飛んで行ってしまう。難しいなあと思いながらも、選手のように格好よくやりたいんですよ。僕の従姉妹のお姉さんがテニスをやろうと誘ってくれて、そのコートのインストラクターの方に教えてもらったんです。そこから本格的に習い始めたら、“こんなに奥が深いのか!”と驚きました」

――今、土居さんにアドバイスが欲しい悩みなどないですか?

葛西「海外のコーチに教えてもらったときは、ドライブを掛けろと言うんです。日本に帰って、インストラクターに聞くと、フラットで打つように言われました。ドライブを掛けずに“押し込め!”みたいな感じですね。フラットのほうがうまく打てるんですけど、僕のスイングは自然とドライブが掛かるんです。掛けるほうが合っていると思います。でも、よくネットに引っ掛かる。ドライブがかかり過ぎちゃうのか、リズムが早いんでしょうか?」

土居「見てみないとわからないです(笑)。でも、下に行っちゃうんですね。ちょっと高めを狙って打ったほうがいいかもしれないです。ボールが落ちる場所を狙うと、目標地が遠いですけど、ネットの上のどこを通すかを考えれば、目標地が近くなるのでコントロールしやすくなりますね」

葛西「白いコードのギリギリ上を狙っているかもしれないです」

土居「もっと上でも全然いいんです。ドライブを掛けたら、落ちていくはずです。真っ直ぐならネットの少し上でいいですが、ドライブで弧を描くような軌道なら落ちていくので、割と高めを狙ってもコートに収まります」

葛西「高めですね。いつもギリギリを狙っちゃうんです」

土居「その気持ちはよくわかります!」

――一度プロの方に指導を受けたら、ドライブをしっかり掛けながら“ネットの2m上を狙え”と言われました。

土居「そのくらいでも大丈夫だと思います。ジュニアの頃、審判台からネットの上にロープを一本張って、これより下に打つなと指導されたことがあります。決め球では低い弾道を狙いますが、ニュートラルのラリーではどれだけミスをせずにクオリティの高い球を打てるかが大事なので、そのような練習をやりました」

葛西「それはいいですね!」

土居「目標物があると意識しやすいですよ。でも、葛西さんの今の反応を見ると、ロープを用意して実際にやりそうですね!(笑)」

葛西「どうやったらできるか、ちょっと考えてみます。それにしても、テニスはメチャクチャ面白いですね。常に汗をかきたくて、サウナスーツを着てやっているんですよ。1時間くらい、絞れるくらい汗を出して身軽になって、そこからもう1時間くらいやる。楽しくて、永遠に続けられます」

土居「本当ですか? 凄い! それは減量の一環でやっているんですか?」

葛西「はい」

土居「なるほど。減量は楽しんでやれたら一番いいですよね」

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取材・構成◎池田晋 写真◎BBM

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