第3セットでベキッチを圧倒したシフィオンテクが今季8度目の優勝 [サンディエゴ・オープン]

写真は今季8勝目を挙げたイガ・シフィオンテク(ポーランド)(Getty Images)


 WTAツアー公式戦の「サンディエゴ・オープン」(WTA500/アメリカ・カリフォルニア州サンディエゴ/10月10~16日/賞金総額75万7900ドル/ハードコート)の女子シングルス決勝で、第1シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)が予選から快進撃を続けてきたドナ・ベキッチ(クロアチア)を6-3 3-6 6-0で振りきり今季8勝目を挙げた。

 ベキッチとの対戦成績を3勝0敗としたシフィオンテクは今季のマッチ64勝目を挙げ、キャリア11回目のツアー優勝を飾った。シーズン64勝は、セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)が78勝を挙げた2013年以降の最多記録となる。

 前夜の準決勝が第3セット途中で雨により順延となったため、ベキッチは先にダニエル・コリンズ(アメリカ)を6-4 4-6 7-6(2)で倒してから決勝に臨んでいた。中断となった時点でベキッチは第3セット2-4と劣勢に立たされていたが、そこから巻き返してタイブレークで相手を圧倒した。

 予選2試合を勝ち抜いたあと更に第5シードのマリア・サカーリ(ギリシャ)、カロリーナ・プリスコバ(チェコ)、第3シードのアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)といった強敵たちを打破してきたベキッチにとって、体力的にかなりきつかったことは想像に難くない。

 打ち込まれたショットをことごとく切り返すディフェンス力を見せたシフィオンテクは相手より安定したプレーで第1セットを先取したが、アグレッシブなプレーを貫いたベキッチが相手のミスにも付け込んで3-2からブレークしたリードを守ってセットオールに追いついた。

 しかし第3セットではベキッチの疲れもあってかシフィオンテクが長いラリーを制し、最終的に6ゲーム連取の圧倒的強さで1時間47分のバトルを締めくくった。

「本当に競った試合で、かなり長かった。お互いにフィジカル的に激しさを感じていたと思う。最後には自分がラストボールをコートに入れる側でありたかった。何度かそれができたから、自信を持つことができたわ」とシフィオンテクは試合を振り返った。

 これに先立ち行われたダブルス決勝では、第1シードのコリ・ガウフ/ジェシカ・ペグラ(ともにアメリカ)が第2シードのガブリエラ・ダブロウスキー(カナダ)/ジュリアーナ・オルモス(メキシコ)に1-6 7-5 [10-4]で逆転勝利をおさめてコンビ3勝目を挙げた。ガウフ/ペグラは同日の第1試合で順延となっていた準決勝を戦い、第4シードのデザレー・クラブチェク(アメリカ)/デミ・シヒュース(オランダ)を6-3 7-6(5)で破っていた。


女子ダブルスで優勝を飾ったコリ・ガウフ(アメリカ/右)とジェシカ・ペグラ(アメリカ)(Getty Images)

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

写真◎Getty Images

Pick up

Related

Ranking of articles