ガウフが2日がかりの10代対決を制して2回戦へ、ベキッチは準々決勝進出一番乗り [サンディエゴ・オープン]

写真はコリ・ガウフ(アメリカ/右)とロビン・モンゴメリー(アメリカ)(Getty Images)


 WTAツアー公式戦の「サンディエゴ・オープン」(WTA500/アメリカ・カリフォルニア州サンディエゴ/10月10~16日/賞金総額75万7900ドル/ハードコート)の女子シングルス1回戦で第6シードのコリ・ガウフ(アメリカ)が予選から勝ち上がった18歳のロビン・モンゴメリー(アメリカ)を6-3 6-3で退け、トップ10プレーヤーとしての初戦を勝利で飾った。

 この試合は前日に始まったが、ガウフが第2セット3-2のサービスゲームをプレー中にデュースとなった時点で雨により順延となっていた。

「少なくともここ7年で、自分より年下の選手と対戦したのは恐らく初めてだと思うわ。私にとって、間違いなく違ったフィーリングよ」とガウフは試合後にコメントした。ふたりはともに2004年生まれの18歳だが、3月生まれのガウフは9月生まれのモンゴメリーより半年ほど年上ということになる。

 USオープン以来の試合に臨んだガウフは錆びついた様子を見せず、第1セットでは先にブレークされながらも落ち着いて巻き返すメンタル的な強さも見せた。

「ロビンのことはよく知っているわ。8歳くらいのとき、何度かUSTA(全米テニス協会)の遠征で一緒になったの。それ以来の友達よ。彼女は本当にいいプレーをした。私も彼女がレベルの高いプレーをしてくると予想していた。彼女の振り抜きのよさに感銘を受けたわ」とガウフはモンゴメリーについて話した。

「試合が終わってから、私は彼女に『次に対戦するときは1回戦でなく、決勝で当たるかもしれないわね』と言ったのよ」

 トップ10プレーヤーに対する最初の試合をプレーした左利きのモンゴメリーにとって、これはツアー本戦でのキャリア5試合目に過ぎなかった。第1セット2-2からブレークして3-2とした彼女は、試合序盤にドロップショットや強烈なバックハンドのダウン・ザ・ラインなど様々なショットでウィナーを奪った。

「素晴らしい経験だったわ。ワイルドカード(主催者推薦枠)で予選を勝ち上がるチャンスを与えてもらったことを本当にうれしく思う。このレベルでプレーできるというのは本当に素晴らしかった」とモンゴメリーは大会を振り返った。

 ガウフは次のラウンドで、月曜日に勝ち上がりを決めていたビアンカ・アンドレスク(カナダ)と対戦する。

 そのほかの試合では第4シードのジェシカ・ペグラ(アメリカ)がワイルドカードを得て参戦したココ・バンダウェイ(アメリカ)との地元勢対決を6-3 6-1で制し、ダニエル・コリンズ(アメリカ)がマルチナ・トレビザン(イタリア)を6-2 6-4で下し、予選勝者のドナ・ベキッチ(クロアチア)はカロリーナ・プリスコバ(チェコ)を6-3 6-2で倒してそれぞれ8強入りを決めた。

 上位4シードは1回戦がBYEで免除されており、ペグラはこれが初戦だった。ペグラはこの勝利により、シーズン末に今年はアメリカ・テキサス州フォートワースで開催される世界トップ8によるエリート大会「WTAファイナルズ」の出場権を獲得した。

 前日に第5シードのマリア・サカーリ(ギリシャ)を破っていたベキッチは好調ぶりを証明し、2012年USオープンで勝ったあとから続いていたプリスコバに対する連敗を「6」で食い止めた。

「積んできたすべてのハードワークが、ついに成果を生んだのだと思う」とベキッチは分析した。

「今週とタリンで、私は自分のことをより信じられるようになって思い切って打つことができている。それがアメリカでの連戦ではできていなかったことよ。私は懸命にハードワークを積み、練習で正しいことをやってきた。ニューヨークでもできそうだったけど、重要なポイントで自分を信じきれず思い切りが足りなかった。ここ数試合ではそれができ始めており、結果にも繋がったんじゃないかしら」

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写真◎Getty Images

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