復活のガルシアが準決勝進出「私はこの道を進み続けなければならない」 [WTAファイナルズ]

写真は決勝トーナメント進出を決めたカロリーヌ・ガルシア(フランス)(Getty Images)


 女子トップ8によるエリート大会「WTAファイナルズ・フォートワース」(WTAファイナルズ/アメリカ・テキサス州フォートワース/10月31日~11月7日/賞金総額500万ドル/室内ハードコート)の大会6日目に行われたトレーシー・オースティンのラウンドロビン(総当たり戦)第3戦で、第6シードのカロリーヌ・ガルシア(フランス)が第8シードのダリア・カサキナ(ロシア)に4-6 6-1 7-6(5)で競り勝ちグループ2位として決勝トーナメント進出を決めた。

 復活の年を送ったふたりが準決勝行きの切符をかけてぶつかったこの対戦を、大接戦の末にものにしたのはガルシアのほうだった。白熱した第3セットは80分を要する熱戦となった。

「間違いなく、素晴らしい成果よ。トップ8に入れたことだけでも本当に誇りに思っていたの。明日が準決勝だなんて、まだ実感が沸かないわ。今季が間違いなくいい年であったことを証明している。私はトップ10からかけ離れたところからスタートしけど、この場所に辿り着いた。今日の結果で私のプレースタイルが機能していることが改めて証明された。私はこの道を進み続けなければならない」とガルシアは試合後にコメントした。

 2017年にトップ10入りしてその年を8位で終えていたガルシアはそのちょうど4年後、74位まで落ち込んでいた。それは彼女にとって2013年以降で最悪の年末ランキングであり、この夏に上昇を開始する前は79位まで落ち込んでいた時期もあった。

 再浮上は6月のバート ホンブルク優勝からスタートし、ウインブルドン4回戦進出を経て世界ナンバーワンのイガ・シフィオンテク(ポーランド)に対する勝利を含むワルシャワでのタイトルが続き、8月に予選から8連勝してシンシナティを制したあと8月にUSオープンでグランドスラム自己最高の4強入りした。

 シーズン3勝はガルシアにとって自己最多記録であり、29歳で見事に復活を果たした。

 カサキナもまた70位前後で過ごした数年を経て昨年を26位で終え、今季は8月にサンノゼとグランビーで2勝を挙げるなどしてトップ10に返り咲いていた。

「当然ながら、第3セットのタイブレークで負けたのだから失望しているわ。素晴らしい戦いだったし、いい試合だった。でも残念ながら、誰かが勝てば誰かが負ける。辛いことだけど、これがスポーツなの」とカサキナは試合後の記者会見で語った。

 ガルシアは準決勝で、ナンシー・リッチー・グループを3戦全勝の首位で通過した第5シードのマリア・サカーリ(ギリシャ)と対戦する。

 WTAファイナルズはWTAツアー最終戦で、今季の成績上位8名(ダブルスは8組)のみで争われる。4人(ダブルスは4組)ずつのグループに分かれたラウンドロビンを行い、上位2名(ダブルスは2組)ずつが決勝トーナメントに進出する形式で行われる。

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写真◎Getty Images

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