「世界トップ50に勝ち続けないといけない」内島萌夏が安藤証券と所属契約締結
先日のBJK(ビリー ジーン・キング)カップで日本代表として戦い、現在WTAランキング105位(11月14日発表)の内島萌夏が安藤証券と所属契約を結んだ。
「安藤証券所属として活動させていただきます。世界トップ50位以内で、グランドスラム本戦で戦える選手になることを目標に頑張ります」
安藤証券の代表取締役社長を務める安藤敏行氏は、サポートすることの決め手になったのが、2018年に岐阜県で開催されたカンガルーカップだったと語った。
「奈良くるみとの決勝戦では力を出せなかったが、決勝までは圧倒的な強さで勝ち上がり、今後もさらに成長していくだろうと思った。彼女と話したことがあればわかると思うが、人間的な強さに加えて優しさを備えている。さらに、成長していくために中国を拠点にしているが、この決断をできる日本人選手はなかなかいない。そのメンタル面の強さは世界で戦っていく上で重要となる、彼女の持っている才能だと思う」
また、今シーズン一杯で引退した奈良くるみをサポートしてきた経験から、内島にも「世界を転戦して勝ち抜いていくためのノウハウ」を生かしてサポートしていくと語った。
ほかにも選択肢がある中で、内島が安藤証券を選んだ理由を語った。
「16歳のときに岐阜のカンガルーカップの決勝で奈良さんと対戦したときに安藤さんとご縁を感じたので、安藤証券にこだわって契約した。また、安藤社長とはUSオープン、全豪オープンの会場などで偶然会うこともあり、そこでもご縁があった」
BJKカップではカタリナ・ザワツカに6-7(3) 2-6、マルタ・コスチュクに0-6 3-6で敗れた内島
11月11日(金)と12日(土)に開催されたBJKカップのウクライナ戦で、内島は日本のナンバーワンを任されたが、2連敗で勝利を掴めずに涙を流した。だが、その悔しさ、経験を今後に生かしていく。
「ウクライナはどの選手も覚悟を持っていて、最後の1ポイントまで全力で戦うことの重要性を改めて感じた。これからの自分に必要だと思うし、今回の戦いは勉強になった」
世界のトップ50入りを目標に掲げるが、そのために取り組むべきポイントも自覚している。
「今年はトップ50の選手に何回か勝ったが、今後は勝ち続けないといけない。たまたま勝てた試合もあった。50に入っていく中でリターンはカギとなり、課題でもある。今年の後半はラリーに持ち込む前にやられることが多かった。ラリーに持ち込めればチャンスは見えるという感触がある。いろいろ課題はあるけど、まずはそこを直していきたい」
内島は明日11月15日(火)から始まる安藤証券オープンに出場予定となっている。
取材◎池田晋 写真◎BBM
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