チチパスがジョコビッチに敗れて年末世界1位の可能性が早くも消滅「いつの日か辿り着けると心から信じている」 [Nitto ATPファイナルズ]

写真はノバク・ジョコビッチ(セルビア/左)とステファノス・チチパス(ギリシャ)(Getty Images)


 男子トップ8によるエリート大会「Nitto ATPファイナルズ」(ATPファイナルズ/イタリア・トリノ/11月13~20日/室内ハードコート)の大会2日目のシングルスは、グリーン・グループのラウンドロビン(総当たり戦)第1戦が行われた。

 アフタヌーンセッションで第6シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)が第4シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)との同胞対決を6-7(7) 6-3 7-6(7)で制し、イブニングセッションでは第7シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が第2シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)を6-4 7-6(4)で倒してそれぞれ白星スタートを切った。

 チチパスは今大会で全勝優勝を飾ればカルロス・アルカラス(スペイン)を追い抜いて世界ランク1位の座に就くチャンスがあったが、その夢は早くも潰えた。アルカラスは腹筋を負傷し、目標としていたATPファイナルズ出場を断念しなければならなかった。

 これで19歳のアルカラスが最年少の年末世界ナンバーワンになることを阻止する可能性がある選手は、ラファエル・ナダル(スペイン)のみとなった。ラウンドロビンの初戦で第8シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)に敗れた第1シードのナダルが今季を世界1位で終えるには、この大会で初優勝を遂げる必要がある。

 初の年末世界ナンバーワンと世界1位になる可能性が消えたあと、「プレーしてすべての試合に勝ったなら、僕は間違いなくその地位に値する。それはいいパフォーマンス、一貫性を示すものだ。でもそれは僕の心をそれほど多く占めている訳ではない。僕は今週に個人記録やマイルストーンを達成するチャンスを得たことにわくわくしているんだ」とチチパスは語った。

「僕はいつの日かそこに辿り着けると心から信じている。正直なところ、そんなに急いではいないよ。もちろん、今週にそうなっていたほうがよかっただろうけどね。僕はより大きな青写真、長い目で見た長期的な展望を持っているんだ。来年はもっといいテニスをするチャンスがたくさんある。もしそれが実現したら本当にうれしいだろうし、母国や家族も凄く喜ぶだろう」

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写真◎Getty Images

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