男子トップ8によるエリート大会「Nitto ATPファイナルズ」（ATPファイナルズ／イタリア・トリノ／11月13～20日／室内ハードコート）の大会7日目のシングルスは決勝トーナメントの準決勝が行われ、ともにグループを首位で通過したキャスパー・ルード（ノルウェー）とノバク・ジョコビッチ（セルビア）がチャンピオンの座をかけて対決することになった。

　アフタヌーンセッションで第7シードのジョコビッチが第8シードのテイラー・フリッツ（アメリカ）に7-6(5) 7-6(6)で競り勝ち、イブニングセッションでは第3シードのルードが第6シードのアンドレイ・ルブレフ（ロシア）を6-2 6-4で退けた。

　初出場だった昨年に続いて決勝トーナメントに進出した23歳のルードは、初の決勝進出でキャリア最大のタイトルにあと1勝と迫った。今シーズンのルードはクレーコートでツアー3勝を挙げ、グランドスラム大会ではフレンチ・オープン（フランス・パリ／クレーコート）とUSオープン（アメリカ・ニューヨーク／ハードコート）で準優勝を飾った。

　今大会に5年連続15回目の出場となる35歳のジョコビッチは、4年ぶり8度目の決勝で最多記録を持つロジャー・フェデラー（スイス）に並ぶ6度目の優勝を目指している。

　決勝で戦う両者の対戦成績は、3勝0敗でジョコビッチがリード。同大会では昨年のラウンドロビン（グループ内総当たり戦）で対戦し、ジョコビッチが7-6(4) 6-2で勝っている。

　ATPファイナルズはATPツアー最終戦で、今季の成績上位8名（ダブルスは8組）のみで争われる。4人ずつのグループに分かれたラウンドロビンを行い、上位2名（ダブルスは2組）ずつが決勝トーナメントに進出する形式で行われる。

※名前の左に付いている数字はドロー番号、[　]数字はシード順位

大会7日目◎試合結果｜11月19日

決勝トーナメント

男子シングルス準決勝

○1キャスパー・ルード（ノルウェー）[3] 6-2 6-4 ●2アンドレイ・ルブレフ（ロシア）[6]

○3ノバク・ジョコビッチ（セルビア）[7] 7-6(5) 7-6(6) ●4テイラー・フリッツ（アメリカ）[8]

男子ダブルス準決勝

○1ニコラ・メクティッチ／マテ・パビッチ（クロアチア）[4] 6-4 6-7(4) [10-6] ●2ロイド・グラスプール／ハリ・ヘリオバーラ（イギリス／フィンランド）[6]

○3ラジーブ・ラム／ジョー・ソールズベリー（アメリカ／イギリス）[2] 7-6(7) 6-4 ●4ヴェスレイ・クールホフ／ニール・スクプスキー（オランダ／イギリス）[1]