強制送還の1年後、ジョコビッチが10度目のオーストラリアン・オープン制覇を目指してアデレードから2023年シーズンをスタート

写真は2021年オーストラリアン・オープンで2度目の3連覇と自身の最多記録を更新する9度目の優勝を果たしたノバク・ジョコビッチ(セルビア)(Getty Images)


 2023年ATPツアー開幕戦のひとつとなる「アデレード国際1」(ATP250/オーストラリア・南オーストラリア州アデレード/1月2~8日/ハードコート)がエントリーリストを発表し、ATPファイナルズに出場したノバク・ジョコビッチ(セルビア)、フェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)、ダニール・メドベージェフ(ロシア)、アンドレイ・ルブレフ(ロシア)に加え、補欠だったホルガ・ルーネ(デンマーク)が名を連ねた。

 それ以外にもヤニク・シナー(イタリア)、前年準優勝のカレン・ハチャノフ(ロシア)、ATPアワードの2部門でノミネートされているジャック・ドレイパー(イギリス)、Next Gen ATPファイナルズ第5代チャンピオンのブランドン・ナカシマ(アメリカ)、元世界ナンバーワンのアンディ・マレー(イギリス)らが出場を予定している。

 ジョコビッチのエントリーは、1年前にメルボルンまでやってきながらワクチン未接種を理由に強制送還された彼が2023年オーストラリアン・オープンで10度目の優勝を目指すということを意味している。ジョコビッチは同じ理由でUSオープンにも出場できず、そのこともあって世界ランク1位の座を失っていた。しかしジョコビッチは今年、既にオーストラリア入国の許可を得ている。

 元名選手で元オーストラリアン・オープン大会ディレクターでもあったポール・マクナミー(オーストラリア)は、「ジョコビッチは出場できなかった前回も今も世界最高のプレーヤーであり、特にハードコートでの強さは際立っている。彼は優勝候補に値する選手だ」と地元の新聞に語った。

「同じ大会で10勝するというのは特別なことだ。同じグランドスラム大会で10回優勝したことがあるのは(男子では)フレンチ・オープンでのラファエル・ナダル(スペイン)だけだから、あんなことがあったあとだけに彼は10度目のタイトル獲得を目指して全力を尽くすだろうね」

 またアデレードと同じ週に行われる「タタ・オープン・マハーラーシュトラ」(ATP250/インド・マハーラーシュトラ州プネー/1月2~7日/ハードコート)には世界17位のマリン・チリッチ(クロアチア)を筆頭に、ボティック・ファン デ ザンツフープ(オランダ)、前年覇者のエミル・ルースブオリ(フィンランド)、セバスチャン・バエス(アルゼンチン)、ジェンソン・ブルックスビー(アメリカ)、アレックス・モルチャン(スロバキア)らがエントリーしている。

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写真◎Getty Images

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