ナダルがファン・フェイバリット賞に初選出、シングルス選手のATPアワードをコンプリート

写真はフレンチ・オープンで自身の持つ同大会最多記録を更新する14回目の優勝を飾ったラファエル・ナダル(スペイン)(Getty Images)


 男子プロテニス協会(ATP)が火曜日に公式サイトを更新し、ATPアワードのファン・フェイバリット賞シングルス部門にラファエル・ナダル(スペイン)が選ばれたと発表した。

 ファンによるオンライン投票で選ばれるこの賞は2000年に始まったが、初年度のグスタボ・クエルテン(ブラジル)と2001年と02年のマラト・サフィン(ロシア)以降は昨年までロジャー・フェデラー(スイス)が独占していたためナダルは36歳にして初の受賞となった。

 今シーズンのナダルは約5ヵ月の戦線離脱を経て復帰したにもかかわらず1月にオーストラリアン・オープン(オーストラリア・メルボルン)で初優勝を飾って『ダブルグランドスラム(四大大会2回以上制覇)』の偉業を達成し、6月にはフレンチ・オープン(フランス・パリ/クレーコート)で男子最多記録を更新する22回目のグランドスラム制覇を果たすなど39勝8敗の戦績を残した。

 ATPランキング1位としてシーズンを終えた選手として5度(2008年、10年、13年、17年、19年)に渡って年間最優秀プレーヤーとなっているナダルはこれまでATPアワードで最優秀新人賞(2003年)、もっとも上達した選手賞(2005年)、カムバック選手賞(2013年)、ステファン・エドバーグ・スポーツマンシップ賞(2010年、18~21年)、アーサー・アッシュ人道賞(2011年)を受賞しており、シングルス選手として受け取ることができるすべての栄誉に輝いた。

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写真◎Getty Images

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