ベレッティーニが久々のシングルスで勝利しイタリアを牽引「国のためにプレーするときはハートがすべて」 [ユナイテッドカップ]

写真はブラジル戦の第3試合で勝ち星を挙げたマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)(Getty Images)


 2023年シーズンの開幕を飾る男女混合国別対抗戦「ユナイテッドカップ」(UNITED CUP、WTA500/オーストラリア・ブリスベン、パース、シドニー/12月29日~1月8日/賞金総額1500万ドル/室内ハードコート)は大会2日目を迎え、デイセッションでは3つの会場で3グループ(グループA、C、E)の残り各3試合(男女シングルス&ミックスダブルス)が行われた。

 パース会場で行われたグループAは第1シードのギリシャがブルガリアを4勝1敗で、シドニー会場で行われたグループCは第3シードのアメリカがチェコを4勝1敗で、ブリスベン会場で行われたグループEでは第5シードのイタリアがブラジルを3勝2敗で下してそれぞれ白星スタートを切った。

 初日に1勝1敗と星を分けていたイタリアとブラジルの対戦は、2日目に行われた男女のシングルスをともに制したイタリアが勝利を掴んだ。

 まず男子のエース対決でマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)がチアゴ・モンテーロ(ブラジル)に6-4 7-6(7)で競り勝ち王手をかけたあと、続く女子ダブルスで世界ランク54位のルチア・ブロンゼッティ(イタリア)が同118位のラウラ・ピゴッシ(ブラジル)を6-0 6-2で圧倒して勝利を決める3勝目を挙げた。

 ケガの影響で暫く戦列を離れていたベレッティーニは久し振りの試合を勝利で飾ったあと、「凄く幸せだと言わねばならない。シングルスの試合をプレーしたのは久し振りだったから何を期待すべきかわからなかったけど、かなり高いレベルでプレーできたと思う。自分のパフォーマンスには満足しているけど、このような大会では試合に勝ってチームに貢献することが重要だから尚更うれしいよ」と喜びを表現した。

 試合は最後まで気が抜けない接戦となったが、高い確率を伴ったベレッティーニのサーブ力が勝負を分ける要因となった。しかし彼自身の意見では、それ以上に重要なものがあった。

「国のためにプレーするときは特に、ハートがすべてなんだ。ボックス席にチームメイトがいるからいつも以上に力を振り絞らなければならないし、そうしようと必死に戦ったよ」とベレッティーニは語った。

「チアゴに対する試合はいつも厳しいものになる。彼は本当にタフな相手だ。でも僕は重要な瞬間に相手よりいいプレーができたと思うし、それが勝てた理由だよ」

 勝敗決定後に行われたミックスダブルスではルイーザ・ステファニー/ラファエル・マトスが(ブラジル)がカミラ・ロザテロ(イタリア)/ベレッティーニを6-4 6-7(4) [10-4]で振りきり、最終的に3勝2敗でイタリアの勝利となった。

 同大会は18ヵ国の男女混成チームが3チームによる6グループに分かれグループステージ(総当たり戦)を戦い、同じ会場の勝者同士がプレーオフ(シティファイナル)で対決して都市ごとの代表を決め、敗れた中でもっとも成績のいい1チームを加えた4ヵ国が決勝トーナメントに進出して優勝チームを決定する。

 チームは男女各4名までで構成され、グループステージの対戦は2日間に渡って男子シングルス2試合+女子シングルス2試合+ミックスダブルス1試合で行われる。

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

写真◎Getty Images

Pick up

Related

Ranking of articles