3回戦敗退のメドベージェフがトップ10脱落へ「こういう試合に勝つ力をもう一度見つけ出さなければならない」 [オーストラリアン・オープン]

写真はダニール・メドベージェフ(ロシア)(Getty Images)


 今年最初のグランドスラム大会「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・ビクトリア州メルボルン/本戦1月16~29日/ハードコート)の男子シングルス3回戦で、第7シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)が第29シードのセバスチャン・コルダ(アメリカ)に6-7(7) 3-6 6-7(4)で敗れた。

 前年に準優勝した大会で早期敗退を喫したメドベージェフは、ランキングの動向をリアルタイムで伝えるATPライブランキングで12位に後退した。

 2021年USオープン決勝でノバク・ジョコビッチ(セルビア)を倒してグランドスラム初制覇を果たし、続く2022年オーストラリアン・オープンで準優勝したあと世界ナンバーワンの座に就いたメドベージェフだが、昨年に受けたヘルニアの手術から復帰したあとは前年ほどの勢いを見せられずにいる。

 先手を取って強気に攻めてくるコルダを前に防戦に回ることが多かったメドベージェフは「彼が僕よりもいいプレーをしたのは事実だ。今の僕はいいレベルでプレーできる相手に対するこの手の試合に勝つことができず、やや苦労している。こういう試合に勝つ力をもう一度見つけ出さなければならない」と試合後の記者会見で打ち明け、「僕のショットは健在だ。僕は正しいことをやっている。ただ今日は少し様相が違った。彼は試合を通して主導権を握り、僕は各セットで挽回しようと奮闘しなければならなかった。ファイトして何とか踏みとどまろうと奮闘していたよ」と淡々と試合を振り返った。

「トップ30の選手なら誰もがどんな相手にも勝つことができる力を持っているところがテニスの厳しいところだ。確かにトップ10はより一貫性があるから上位にいる。今は僕も少し順位を落としてしまったけど、このレベルでは誰が誰に勝ってもおかしくないからね」

 2度目の対戦で初黒星を喫したコルダのプレースタイルについて、「もっとも難しいのは、彼がボールを非常に強く打ってくることだ。彼は指折りのハードヒッターだよ。また彼はボールを非常に早いタイミングでとらえる。こんなふうにプレーする選手は何人かいるけど、そういう選手たちは彼(コルダ)よりも多くのミスを犯す。今日の彼はあまりミスをしなかった」とメドベージェフは評価した。

「彼のテニスはほかの選手たちとはちょっと違う。彼は非常にアグレッシブでボールを非常に早いタイミングでとらえるから、ひょとすると少しジョコビッチに似ているかもしれないね」

 メドベージェフはこのあと少しツアーから離れ、2月13日から始まるロッテルダムの室内ハードコート大会に参戦する予定になっている。

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写真◎Getty Images

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