1998年大会チャンピオンのペトルを父に持つコルダがメドベージェフを倒して4回戦へ「ここは僕たち家族にとって特別な場所」 [オーストラリアン・オープン]

写真は2021年&22年準優勝者を倒して4回戦に進出したセバスチャン・コルダ(アメリカ)(Getty Images)


 今年最初のグランドスラム大会「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・ビクトリア州メルボルン/本戦1月16~29日/ハードコート)の男子シングルス3回戦で、第29シードのセバスチャン・コルダ(アメリカ)が2021年と22年の準優勝者で第7シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)を7-6(7) 6-3 7-6(4)で下してベスト16進出を決めた。

 2023年ATPツアー開幕戦のひとつだったアデレードで決勝に進出した22歳のコルダは敗れはしたがノバク・ジョコビッチ(セルビア)をぎりぎりまで追い詰めており、今季の出だしに見せた好調さを改めて証明して見せた。

 最初から自信を持ってショットを打ち込んでいったコルダは長いオープニングゲームでブレークに成功するなどリターンゲームで常に脅威となり、最終的に10回あったブレークポイントのうち5つをものにした。

「信じられないような試合だった。何をすべきかはわかっていた。感情的なアップダウンがあったときも何とか我慢できたし、今は本当に興奮しているよ。素晴らしいプレーができたし、信じられないような試合だった」とコルダは試合後のオンコートインタビューで喜びを吐露した。

 1998年の同大会でチャンピオンに輝いたペトル・コルダ(チェコ)を父に持つ22歳のコルダは、その20年後の2018年にジュニアの部で栄冠に輝いていた。ふたりの姉(ジェシカとネリー)はプロゴルファーで、世界トップクラスで活躍している。

 オンコートインタビューでそことを指摘されたコルダは、「2人の姉もゴルフのオーストラリアン・オープンで優勝しているし、父も姉たちもここに来るのが大好きなんだ。ここは僕らにとって特別な場所なんだよ」と答えた。

「ジュニアから一段上に行き、プロとしても同じことをやってのけたいね」

 コルダは次のラウンドで、第20シードのデニス・シャポバロフ(カナダ)を7-6(3) 6-4 1-6 4-6 6-3で破って勝ち上がった第10シードのホベルト・フルカチュ(ポーランド)と対戦する。

 先手を取って強気に攻めてくるコルダを前に防戦に回ることが多かったメドベージェフは、「彼がただ、僕よりもよくやったという試合だった。今の僕はいいレベルでプレーできる相手に対するこの手の試合に勝つことができず、やや苦労している」と試合後の記者会見で打ち明けた。

 2021年USオープン優勝者で元世界ランク1位のメドベージェフは前年に準優勝した大会で早期敗退を喫したことにより、ランキングの動向をリアルタイムで伝えるATPライブランキングで12位に後退した。

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写真◎Getty Images

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