19歳ルーネが転倒のアクシデントを克服して4回戦へ「ケガのことは考えず、ただ進み続けた」 [オーストラリアン・オープン]

写真は足首を捻って転倒するアクシデントを克服して16強入りを決めたホルガ・ルーネ(デンマーク)(Getty Images)


 今年最初のグランドスラム大会「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・ビクトリア州メルボルン/本戦1月16~29日/ハードコート)の男子シングルス3回戦で、第9シードのホルガ・ルーネ(デンマーク)がユーゴ・アンベール(フランス)を6-4 6-2 7-6(5)で下してベスト16に進出した。

 昨シーズンに飛躍的な成長を遂げてトップ10入りを果たした19歳のルーネは試合の大部分で主導権を手放さなかったが、第2セットの出だしにひやりとさせる場面があった。ルーネは第2セット第1ゲームの2ポイント目でフォアハンドのランニングショットを打った際に足首を捻って転倒し、しばらく起き上がることができなかった。

 直ちにメディカルタイムアウトを取って医療スタッフを呼んだルーネ、捻った足首と転倒した際に反射的に地面についた手首の治療を受けた。足首に厳重なテーピングを施したあと、彼は特にケガによる影響は見せずに試合を続行した。

「思ったよりもフィーリングはいいよ。少し心配だったけどね。足首のほうは大丈夫だけど、手首のほうが少し痛んでいたんだ。でも医師がチェックしたところ問題ないと言ってくれたから、心配する必要はないと思う」とルーネは試合後のオンコートインタビューで語った。

「もちろん痛かったけど、別のことに気持ちを集中させようとしたよ。僕はグランドスラム大会の3回戦という素晴らしい舞台でプレーしていたんだから、ケガのことは考えずに進み続けたんだ」

 激しい競り合いとなった第3セットはタイブレークにもつれ込み、強気の攻撃を見せたアンベールが2-0、4-2とリードして第4セットに突入するかに見えていた。しかしアンベールはスマッシュミスなどで墓穴を掘ってしまい、最後も何でもないフォアハンドをネットにかけて試合に終止符が打たれた。

「特に転倒したあとは厳しかった。逆に少しリラックスできて予想以上にいいプレーができたかもしれないけど、第3セットは非常にタフだった。彼は超アグレッシブにプレーし、凄いサービスを打ち込んできた。タイブレークは僅差だったけど、勇気を持ち続けて3セットで終えられて本当によかったよ」とルーネは試合を振り返った。

 ルーネは次のラウンドで、第25シードのダニエル・エバンズ(イギリス)を6-4 6-2 6-3で破って勝ち上がった第5シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)と対戦する。

 ふたりは昨年11月にパリ・マスターズの3回戦で一度顔を合わせており、ルーネが6-4 7-5で勝っている。その大会でのルーネは5試合連続でトップ10プレーヤーを倒す快挙を成し遂げ、決勝でノバク・ジョコビッチ(セルビア)に競り勝った末にキャリア最大のタイトルを獲得した。

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写真◎Getty Images

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