今年最初のグランドスラム大会「オーストラリアン・オープン」（オーストラリア・ビクトリア州メルボルン／本戦1月16～29日／ハードコート）の女子シングルス3回戦で、17歳のリンダ・フルビルトバ（チェコ）はマルケタ・ボンドルソバ（チェコ）との同胞対決を7-5 2-6 6-3で制してベスト16進出を決めた。

「かなり超現実的なことに感じられるわ。信じられないような感覚よ。『ハーイ、セカンドウィーク！』と言えるなんて、ただただ本当に幸せで興奮しているわ」とフルビルトバは勝利の喜びを表現した。

　グランドスラム本戦でプレーするのが予選を勝ち上がって2回戦に進出した昨年のUSオープンに続き2度目に過ぎないフルビルトバは第3セットで一時1-3とリードされたが、第5ゲームでブレークポイントに直面しながら踏ん張り抜いたことで勢いを掴むと最後の5ゲームを連取して勝利をもぎ取った。

　2時間17分の戦いを通して35本のウィナーを奪ったフルビルトバは、「アグレッシブに戦い、彼女にプレッシャーをかけ続けるのは重要なことだったと思う。彼女は多くのボールを返してくるけど、とにかく攻撃の手を緩めずポイントを取るまで打ち込み続けたわ」と試合を振り返った。

　昨年に頭角を現し9月のチェンナイでツアー初タイトルを獲得してトップ100入りしたフルビルトバは、18歳のココ・ガウフ（アメリカ）に続いて今大会で2週目に勝ち進んだ女子では2人目のティーンエイジャーとなった。第7シードのガウフは前日に行われた3回戦で、ベルナルダ・ペラ（アメリカ）との同胞対決を6-3 6-2で制して16強入りを決めていた。

「自分がこのようなレベルの高い選手たちと競い合うレベルにあることはわかっていたけど、このような試合に勝ってそれを証明するのは常に難しいわ。女子のレベルは全体的に凄く高いと思うから。トップ100にいる選手なら、誰が誰に勝ってもおかしくないと思う。それくらい拮抗しているということよ」とフルビルトバはコメントした。

「トップ選手と対戦する機会はそれほど多くないから、貴重な経験になったわ。チャンスさえあれば、それを掴みにいくだけよ。でなければ負けてしまう。私はすべてのチャンスをものにしようと思っている。とにかくベストを尽くし、ファイトして勝利を目指すの」

　フルビルトバは次のラウンドで、ヌリア・パリザス ディアス（スペイン）を6-2 6-2で破って勝ち上がったドナ・ベキッチ（クロアチア）と対戦する。