グランドスラム初優勝を目指すチチパスが5セットでシナーに勝利「コートで丸1世紀を過ごしたかのように感じている」 [オーストラリアン・オープン]

写真は2セットアップから追い上げられながらもフルセット勝利で8強入りを決めたステファノス・チチパス(ギリシャ)(Getty Images)


 今年最初のグランドスラム大会「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・ビクトリア州メルボルン/本戦1月16~29日/ハードコート)の男子シングルス4回戦で、第3シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)が第15シードのヤニク・シナー(イタリア)を6-4 6-4 3-6 4-6 6-3で振りきりベスト8に進出した。

 この日最大の注目マッチは期待通りの熱戦となった。1セットも落さずにここまで勝ち上がってきたチチパスはこの日もいいスタートを切ったが、シナーがレベルを上げつつあることは第2セットの終わりからすでに感じられていた。

 ラリーで次第に自信を増していったシナーは続く2セットを獲り返し、勝負の行方は最終セットに持ち込まれた。しかし冷静さを保ったチチパスは第5セットで主導権を奪い返すことに成功し、3-2からブレークを果たすと残りのサービスゲームをすべてキープして勝利をもぎ取った。

 第5セットでのチチパスは実に92%という高い確率でファーストサーブを入れ、最後のゲームでは攻撃的な姿勢でラリーでも打ち勝ち重要なポイントを自ら掴みにいった。

「長い試合だった。このコートでテニスをして丸1世紀を過ごしたかのように感じている」とチチパスは試合後のオンコートインタビューで語った。

「本当に長く感じられた。素晴らしい夜だった…。特にここオーストラリアのコートでこのような瞬間を皆さんとシェアすることができて本当に興奮しているよ。今日はコートの反対側に素晴らしい対戦相手がいて、第3セットと第4セットでは信じられないようなプレーをしていた」

 シナーとの対戦成績を5勝1敗としたチチパスは次のラウンドで、第6シードのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)を4-6 6-3 7-6(2) 7-6(3)で破って勝ち上がった21歳のイリ・ラフェチュカ(チェコ)と対戦する。

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

写真◎Getty Images

Pick up

Related

Ranking of articles