オーストラリアン・オープンでグランドスラム初優勝を飾ったサバレンカが世界ランク自己最高タイの2位に浮上、準優勝のルバキナは初のトップ10入り
女子テニス協会(WTA)が1月30日(月)に女子テニスの世界ランクを更新し、オーストラリアン・オープン(オーストラリア・ビクトリア州メルボルン/本戦1月16~29日/ハードコート)でグランドスラム初優勝を果たしたアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)が自己最高タイの2位に浮上した。
昨年11月に女子トップ8によるエリート大会「WTAファイナルズ」で準優勝を飾ったサバレンカは今季に入って1月のアデレードとオーストラリアン・オープンでタイトルを獲得し、ここ3大会で3535ポイントを加算して2021年8月に初めてマークした2位に返り咲いた。
サバレンカと世界ナンバーワンに君臨するイガ・シフィオンテク(ポーランド)の間にはまだ4385ポイントの差があるが、WTAによればフレンチ・オープン終了までにディフェンドしなければならないポイントがシフィオンテクの「6270」に対してサバレンカは「1115」であるため、そこで詰め寄るチャンスがあると考えられる。
シフィオンテクは初めて世界ランク1位になってから44週に渡ってその座を維持しており、WTAによれば186週のシュテフィ・グラフ(ドイツ)、80週のマルチナ・ヒンギス(スイス)、57週のセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)に次ぐ史上4位の記録を保持している。
決勝でサバレンカに敗れたエレーナ・ルバキナ(カザフスタン)は25位から10位に上昇し、キャリア初のトップ10入りを果たした。ルバキナは約1年前に一時12位まで上げていたが、優勝した昨年のウインブルドンはロシアのウクライナ侵攻を受けて大会がロシアとベラルーシの選手を参加させなかったためポイントが付与されなかったため本来手に入るはずの2000ポイントを貰うことができず、2022年シーズンを22位で終えていた。
オーストラリアン・オープン終了後にトップ100に名を連ねている10代選手は6位のココ・ガウフ(アメリカ)を筆頭に4人おり、全豪で予選を突破して2回戦に進出した18歳のディアナ・シュナイダー(ロシア)が新たに加わった。シュナイダーはグランドスラム大会デビュー戦で本戦勝利をマークしただけでなく、2回戦でトップ10選手のマリア・サカーリ(ギリシャ)にフルセットの戦いを強いたことで爪痕を残した。
この2人以外ではグランドスラム大会で自己最高となる4回戦まで勝ち進んだ17歳のリンダ・フルビルトバ(チェコ)が82位から52位にジャンプアップし、ツアー開幕戦のひとつだったアデレードで予選から準優勝したあと全豪では予選敗退に終わった18歳のリンダ・ノスコバ(チェコ)は56位につけている。
元世界1位で33歳のビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)はオーストラリアン・オープンで4強入りしたことで24位から16位に上がり、トップ20の中で最年長の女子プレーヤーとなった。
そのほかの選手ではグランドスラム30大会目にしてキャリア最高の快進撃で準決勝まで勝ち進んだマグダ・リネッテ(ポーランド)が45位から初めてトップ30入りして22位に、準々決勝でリネッテに敗れたカロリーナ・プリスコバ(チェコ)が31位から20位に、同じく準々決勝に進出したドナ・ベキッチ(クロアチア)は64位から33位に浮上した。
トップ100の中でもっとも順位を上げたのはグランドスラム自己最高のベスト16をマークしたジュ・リン(中国)で、87位から33段上ってキャリアハイの54位となった。
写真◎Getty Images
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