ピロシュとアンベールが相手エースを倒し、フランス対ハンガリーは1勝1敗で初日を終了 [デビスカップ]

写真は2022年ATPカップでのユーゴ・アンベール(フランス)(Getty Images)


 男子テニスの国別対抗戦「デビスカップ by Rakuten」ファイナルズ予選「フランス対ハンガリー」(2月3、4日/ハンガリー・タタバーニャ/室内ハードコート)の初日が終了し、両チームともエースが敗れて1勝1敗で折り返すことになった。

 オープニングマッチで世界ランク182位のソンボル・ピロシュ(ハンガリー)が同45位のバンジャマン・ボンジ(フランス)を7-6(4) 6-3で倒す番狂わせに成功したが、第2試合ではユーゴ・アンベール(フランス)がマートン・フチョビッチ(ハンガリー)を6-3 6-2で退け勝負を振り出しに戻した。

 これ以前にトップ50の選手と4度しか対戦したことがなかったという23歳のピロシュは「これは僕にとって最大の勝利のひとつであり、母国の観客が見守る前でやってのけたという事実が更に特別なものにしてくれる」と喜びを吐露した。

 苦しいスタートを切った母国を救ったアンベールは、「ハンガリーが先に1勝を挙げていたけど、僕は試合前にしっかりコンディションを整えていたから最初のポイントから戦う準備ができていた。最初は少しミスがあったけど、あまり心配はしていなかった。やっていくうちに慣れてくると思っていたからね。結果的には非常に安定した素晴らしい試合ができたよ」と試合を振り返った。

「僕はチームススピリットを分かち合う仲間と一緒に戦うデビスカップが大好きだ。率直に言って、大いに楽しんだ。僕はこの試合に全身全霊で打ち込み、すべての瞬間を堪能した」

 初日を終えてフランス代表チームの監督で元トップ選手のセバスチャン・グロージャン(フランス)は、「厳しい戦いになることはわかっていた。ハンガリーは強いチームだ。彼らは国のために戦うことに誇りを持っており、大会の雰囲気を愛している。僕らと同じようにね。だから今はダブルスに気持ちを集中させ、何が起こるか見てみることにするよ」とコメントした。

 土曜日にはまずダブルスでニコラ・マウ/アルトゥール・リンデルネック(フランス)とファビアン・マロジャン/マテ・バルクス(ハンガリー)が対戦し、相手を入れ替えたシングルスが行われる予定になっている。

 デビスカップは2019年から、国際テニス連盟(ITF)とスペインの元サッカー選手ジェラール・ピケによって設立された投資団体コスモスの協力によって開発された新フォーマットに変更されている。ITFは同社とのパートナシップ終了を発表したが、今年の大会は予定通り行われることになっている。

 24ヵ国がホーム&アウェー方式で争う予選ラウンドはベスト・オブ・3セットマッチで初日にシングルス2試合と2日目にダブルス1試合とシングルス2試合(先に3勝したチームの勝利)で行われ、各対戦に勝利した12ヵ国が同年のファイナルズに進出する。

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写真◎Getty Images

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