シングルス2試合で決着をつけたカナダがオーストラリアを下して初優勝「僕たちはこの瞬間をもう何年も夢見ていた」 [デビスカップ・ファイナルズ]
男子テニスの国別対抗戦「デビスカップ by Rakuten ファイナルズ」決勝トーナメント(スペイン・マラガ/11月22~27日/室内ハードコート)の決勝で、カナダ(グループB・2位)がオーストラリア(グループC・2位)を2勝0敗で下して初の世界一に輝いた。
第1試合でデニス・シャポバロフ(カナダ)がタナシ・コキナキス(オーストラリア)を6-2 6-4で倒したあと第2試合のエース対決でフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)がアレックス・デミノー(オーストラリア)を6-3 6-4で退けた瞬間、カナダの記念すべきデビスカップ初優勝が決まった。シングルス2試合で決着がついたため、ダブルスの試合は行われなかった。
イタリア(グループA・1位)に対する準決勝で単複2勝を挙げてカナダを決勝に牽引したオジェ アリアシムはこの日もリーダーシップとこのところの好調さを再証明し、デミノーに対して8つのブレークポイントをすべてセーブするなど大事な瞬間にメンタルの強さを発揮した。
1時間42分で勝利を決めたあと、世界ランク6位のオジェ アリアシムは「この感動を言葉で表現するのは難しい。デニス(シャポバロフ)と僕はこのような舞台を、デビスカップ優勝を夢見ながら一緒に育ってきたたんだ。僕自身と母国にとって、素晴らしい瞬間だ」と喜びを吐露した。
カナダがデビスカップで決勝に進出したのは3年ぶり2度目だったが、2019年はスペインに0勝2敗で敗れて準優勝に終わっていた。2019年決勝では、今回もプレーしたふたりが出場したが、オジェ アリアシムがロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)に、シャポバロフはラファエル・ナダル(スペイン)に敗れていた。
「ジュニアの頃からデビスカップを観て自分も出場したいと思っていたし、いつか優勝できたらと願っていた。2019年決勝での敗北は辛かったけど、その経験が役に立ったよ。前回はすべてが新しく、僕らは決勝に進出したことでやや安堵していた。だけど今日は、本気でトロフィーを獲りにいこうとしていたんだ」とシャポバロフは話した。
決勝トーナメントでプレーした全試合に勝ったオジェ アリアシムと違い、シャポバロフは準々決勝と準決勝のシングルスで接戦を落としていた。しかし決勝での彼はコキナキスに対して非常にいいリターンを返し、最初から最後まで主導権を手放さなかった。
チーム最年長としてファイナルズではダブルスの全試合に出場して優勝に貢献したバセック・ポスピショル(カナダ)は、「僕たちはこの瞬間をもう何年も夢見ていたんだ。世界チャンピオンとしてここに立っているなんて、言葉も出ないよ。選手たちはもう子供じゃない。彼らは成長し、本当に素晴らしい仕事をしている。チームとして一致団結し、全員が一丸となって前進しなければこの大会に勝つことはできない。このチームはまさにそれを体現しているよ」と感慨を口にした。
今年のファイナルズは16ヵ国が4チームによる4グループに別れてグループステージ(総当たり戦)を9月に戦い、各グループの上位2チームが11月の決勝トーナメントに進出して優勝チームを決定した。試合はベスト・オブ・3セットマッチで行われ、シングルス2試合とダブルス1試合で争われる。
写真◎Getty Images
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