シフィオンテクが2試合連続の圧勝劇でタイトル防衛に王手、決勝はペグラとのトップ2シード対決に [カタール・オープン]

写真はイガ・シフィオンテク(ポーランド)(Getty Images)


 WTAツアー公式戦「カタール・トタルエナジーズ・オープン」(WTA500/カタール・ドーハ/2月13~18日/賞金総額78万637ドル/ハードコート)の女子シングルス準決勝で、第2シードのジェシカ・ペグラ(アメリカ)が1時間59分に渡りバトルの末に第5シードのマリア・サカーリ(ギリシャ)を6-2 4-6 6-1で倒して今季初優勝に王手をかけた。

 前日に続いて強い風にボールスピードや軌道が影響されるコンディションの中、状況への適応力が試合のカギとなった。ペグラは第2セット途中までうまく対応してプレーしていたが、第2セット4-2とリードしてからやや正確さを失い相手の反撃を許してしまった。しかし第3セットに入るとペグラがベストの調子を取り戻し、ネットに出てとどめを刺す積極的な姿勢を見せて2つ目のマッチポイントをフォアボレーでものにした。

 ふたりは2021年から交互に勝利を挙げており、この結果で対戦成績はペグラの3勝4敗となった。

「風という意味で、これまでプレーした中でもっとも難しいコンディションだった。あまりイライラしないでプレーできたからよかったわ。非常に賢くプレーできたと思う」とペグラは試合を振り返った。

 ペグラは今季初の決勝で、第8シードのベロニカ・クデルメトワ(ロシア)に6-0 6-1で圧勝して勝ち上がったディフェンディング・チャンピオンで第1シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)と対戦する。

「このコンディションの中でどのように戦えるのか凄く心配だったけど、賢くプレーできてよかったわ。とても安定したプレーができたから本当に満足している」と今季初の決勝進出を決めたシフィオンテクは試合後にコメントした。

 決勝で戦う両者の対戦成績は4勝2敗でシフィオンテクがリードしているが、1月の男女混合国別対抗戦「ユナイテッドカップ」ではペグラがストレートで勝っている。

「ジェシー(ペグラ)に勝つには常に多くのことが必要なの。彼女は素晴らしい選手で、本当に安定しているから。まあどうなるか見てみましょう。予想や過剰な分析はしないわ。とにかくやってみて、ベストを尽くすだけよ」とシフィオンテクは次戦を見据えた。

 同日にはダブルス決勝が行われ、第1シードのココ・ガウフ(アメリカ)/ペグラが第2シードのリューメラ・キッチュノック(ウクライナ)/エレナ・オスタペンコ(ラトビア)を6-4 2-6 [10-7]で倒してタイトル防衛に成功した。


女子ダブルスで2連覇を達成したココ・ガウフ(アメリカ/右)とジェシカ・ペグラ(アメリカ)(Getty Images)

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写真◎Getty Images

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