手負いのメドベージェフが今度は右親指を負傷もストレート勝利で準決勝へ [ATPインディアンウェルズ]
ATPツアー公式戦「BNPパリバ・オープン」(ATP1000/アメリカ・カリフォルニア州インディアンウェルズ/3月日8~19日/賞金総額1014万3750ドル/ハードコート)の男子シングルス準々決勝で、第5シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)が第23シードのアレハンドロ・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)を6-3 7-5で倒してベスト4に進出した。
3大会(ロッテルダム、ドーハ、ドバイ)連続優勝を飾って今大会を迎えているメドベージェフはテニスの調子に関しては申し分なかったが、4回戦で右足首を捻るアクシデントに見舞われたためケガの状態が心配されていた。
立ち上がりから3ゲームを連取して好スタートを切ったメドベージェフは動きに問題を抱えているようには見えなかったが、第2セット3-3のレシーブゲームでドロップショットを打たれた際に足を滑らせて手をついたときに右の親指を負傷してしまった。
「傷口が切れて、完全に開いていた。僕はあまり料理はしないから、ナイフでもこんなふうに切ったことはなかったよ」とケガについてメドベージェフは説明した。
これでやや勢いが途切れたメドベージェフは6ポイントを連続で落としたが、途中でメディカルスタッフを呼んで出血した指にテーピングを施してもらったあとに体勢を立て直した。彼は3-4からのサービスゲームで0-40のピンチを凌ぐと5-5からラブゲームでブレークし、風の強い難しいコンディションの中で行われた試合をストレートで終わらせた。
「ウォームアップ中は足首がかなり痛かったんだけど、試合中にあまり痛まなくてよかったよ。プレーするつもりだったけど、ウォームアップ中はあまりうまく動けなかったんだ。だから時間をかけて準備をして、痛み止めを飲んだのが効いたのかもしれない。実際に試合が進むに取れてよくなっていったしね」とメドベージェフは試合後にコメントした。
「試合はまったくクレイジーだったよ。このことについて15分は話せるけど、とにかく風の強い難しいコンディションの中でこのような厳しい試合を切り抜けることができてよかったよ」
先月から続いている連勝を「18」に伸ばしたメドベージェフは次のラウンドで、第10シードのキャメロン・ノリー(イギリス)を6-4 6-4で破って勝ち上がった第14シードのフランシス・ティアフォー(アメリカ)と対戦する。
両者はツアーレベルで過去4戦してメドベージェフが全勝しているが、「彼は素晴らしいプレーをしている。今のフランシスはやる気に満ちており、勢いに乗っている。彼は調子がよければ誰にでも勝てる力を持っている」とメドベージェフは警戒心を隠さなかった。
「直接対決の負けなしを維持するためにはベストを尽くす必要があり、決して簡単なことじゃない。とにかく最高をテニスをして、素晴らしい相手を倒そうとするだけだ」
写真◎Getty Images
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