転倒と捻挫を克服したメドベージェフがズベレフに競り勝ち4回戦を突破 [ATPインディアンウェルズ]

写真は第2セット途中で転倒したあとベンチで治療を受けるダニール・メドベージェフ(ロシア/右)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「BNPパリバ・オープン」(ATP1000/アメリカ・カリフォルニア州インディアンウェルズ/3月日8~19日/賞金総額1014万3750ドル/ハードコート)の男子シングルス4回戦で第5シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)が試合中に転倒して右足首を負傷しながらも第12シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)に6-7(5) 7-6(5) 7-5で競り勝ち、同大会で初の8強入りを決めた。

 第1セットをタイブレークの末に落としたメドベージェフは第2セット3-2からのレシーブゲームで右足首を捻って転倒し、痛みのあまり叫び声を上げた。しかし彼はテーピングを施して試合を続行し、先月のロッテルダムから続いている連勝を「17」に伸ばした。

「足首を捻った瞬間は問題なく立ち上がれると思ったんだ。でも直ぐに痛みが出てきたから“よくないサイン”だと感じたよ。切れてはいないけど靭帯のひとつを痛めたと感じたから、続けることはできないだろうと思ったんだ。フィジオに足首のテーピングをしてもらったのは人生初のことだったから、僕は取り敢えずやってみることにした。驚いたことに歩くよりも走るほうが遥かに楽だったから、歩くときに足を引きずっていたけど走ることは問題なくできたんだ」とメドベージェフは試合後に説明した。

「アドレナリンのレベルが下がったらかなり痛くなると思うから、恐らく検査を受けて問題を確認した上でプレーを続けることができるか判断することになるだろうね」

 転倒の深刻さにもかかわらず、そのあとの戦いは激烈なものだった。メドベージェフは合計40本のウィナーを決め、同時に持前のディフェンス力も発揮してズベレフを消耗させた。メドベージェフは第2セットで2度の0-40を含む10度のブレークポイントをセーブし、タイブレークを制してセットオールに追いついた。

 第3セットでは5-4からマッチポイントを凌がれブレークバックを許したが、直後にふたたび相手のサービスゲームを破ると2度目のサービング・フォー・ザ・マッチをラブゲームでキープして3時間17分の死闘を締めくくった。

 敗れはしたが昨年6月にラファエル・ナダル(スペイン)に対するフレンチ・オープン準決勝で足首を負傷して長期離脱を強いられていたズベレフは年頭の男女混合国別対抗戦「ユナイテッドカップ」で復帰したあとも苦戦が続いていたが、大会前週のドバイでも4強入りしており復調の兆しを見せ始めている。

 メドベージェフは次のラウンドで、予選勝者のクリスチャン・ガリン(チリ)を6-3 6-4で破って勝ち上がった第23シードのアレハンドロ・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)と対戦する予定になっている。

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

写真◎Getty Images

Pick up

Related

Ranking of articles