準々決勝でジョコビッチを倒したラヨビッチがルブレフに競り勝ちツアー2勝目「最後のゲームは頭が働かなかった」 [スルプスカ・オープン]

写真はシングルスでツアー2勝目を挙げたドゥサン・ラヨビッチ(セルビア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「スルプスカ・オープン」(ATP250/ボスニア ヘルツェゴビナ・スルプスカ共和国バニャ ルカ/4月17~23日/賞金総額63万705ユーロ/クレーコート)の男子シングルス決勝で、ドゥサン・ラヨビッチ(セルビア)が第2シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)に6-3 4-6 6-4で競り勝ちチャンピオンに輝いた。

 アグレッシブなストロークで相手を振り回して2-1からブレークしたリードを守って第1セットを先取したラヨビッチは第2セットを取り返されたが、第3セット5-1から5-4まで追い上げられながらもメンタル的に持ち堪えて最後のサービスゲームで3度目のチャンピオンシップポイントでフォアハンドのウィナーを決めて2時間32分の死闘を締めくくった。

 32歳のラヨビッチがATPツアーの同種目でタイトルを獲得したのは、2019年7月のウマグ(ATP250/クレーコート)以来でキャリア2度目となる。ルブレフは前週のモンテカルロでATPマスターズ1000大会で初優勝を果たしていたが、連勝は「8」でストップした。

 今大会でのラヨビッチは1回戦でフィリップ・クライノビッチ(セルビア)を6-2 4-6 6-4で、2回戦で第8シードのグレゴワール・バレール(フランス)を6-3 6-0で、準々決勝で第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)を6-4 7-6(6)で、準決勝では第4シードのミオミル・キツマノビッチ(セルビア)を4-6 7-6(5) 6-4で破ってキャリア3度目のツアー決勝進出を決めていた。

「正直に言って、ここ6ヵ月でもっとも厳しい試合だった。疲れ果ててしまったよ。第3セット5-1から脚の感覚がなくなり、ちょっと頭がくらくらしていた。彼が最後までファイトしてくることはわかっていたけど、何とか最後のゲームで決めることができた。最後のゲームはもう頭が働かず、ただ自動的にプレーしている感じでとにかくフォアハンドで早めにボールをとらえるようにしていたんだ。自分がATPツアーのタイトルを獲ったことに興奮し、圧倒されている」とラヨビッチは試合後にコメントした。

「僕が最後に決勝に進出したのは4年も前のことで、以来多くのアップダウンを経験してきた。今週に起きたことは恐らくもっとも予想外の出来事だった。でもその一方で僕は自分を信じていた。昨年はあまりいいシーズンじゃなかったけどね。この勝利は僕にとって大きな意味がある」

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写真◎Getty Images

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