ツアーの新顔アルナルディが2回戦で世界4位ルードを倒す金星「何と言えばいいかわからない」 [マドリッド・オープン]

写真はマッテオ・アルナルディ(イタリア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「ムトゥア・マドリッド・オープン」(ATP1000/スペイン・マドリッド/4月26日~5月7日/賞金総額879万6536ユーロ/クレーコート)の男子シングルス2回戦で、予選から勝ち上がってきた世界ランク105位のマッテオ・アルナルディ(イタリア)が第3シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)を6-3 6-4で倒す金星を挙げた。

 シード勢は1回戦がBYEで免除されており、アルカラスはこの試合が初戦だった。フレンチ・オープンとUSオープンで決勝に進出するなど素晴らしい2022年シーズンを送ったルードは今季に入ってやや低迷し、3週間前にエストリルで今季初タイトルを獲得したあと2勝3敗と調子が上がらず苦労している。

 お互いに一度ずつ相手のサービスゲームを破って迎えた3-3から3ゲームを連取して第1セットを先取した22歳のアルナルディは、第2セット第1ゲームでブレークしたリードを最後まで守りきって1時間33分でキャリア最大の勝利をもぎ取った。

 昨年の男子21歳以下のトップ8対決「Next Gen ATPファイナルズ」(イタリア・ミラノ/室内ハードコート)に欠場したホルガ・ルーネ(デンマーク)の代わりに繰り上がりで初出場を果たしたアルナルディは1勝もできずにグループステージ敗退に終わったが、優勝したブランドン・ナカシマ(アメリカ)とフルセットの激闘を演じていた。まだ新顔のアルナルディは、前週のバルセロナでツアー本戦初勝利を挙げたばかりだった。

「僕はただコートに出て、自分のベストテニスをしようとしたんだ。今日はそれができたと思う。今は本当に何と言ったらいいかわからない。とにかくこの瞬間を堪能し、明日には気持ちを切り替えて次の試合に備えるよ」とアルナルディは試合後にコメントした。

「確かに彼(ルード)は最高の調子ではなかったけど、ランキングが低い選手が相手だから情報が少なかった面もあると思う。相手が何が得意で何が苦手か知らないだろうしね」

 ランキングの動向をリアルタイムで伝えるATPライブランキングで96位に浮上しトップ100デビューが見えてきたアルナルディは次のラウンドで、第1セットを7-6(3)で先取した時点で第30シードのタロン・グリークスプア(オランダ)が棄権したため勝ち上がったジャウメ・ムナール(スペイン)と対戦する。両者は前週のバルセロナ1回戦で対決したばかりで、アルナルディが6-3 6-4で勝っている。

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写真◎Getty Images

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