タイトル防衛に挑むアルカラスがルースブオリに逆転勝利で初戦突破「もう少しで負けるところだった」 [マドリッド・オープン]

写真はカルロス・アルカラス(スペイン)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「ムトゥア・マドリッド・オープン」(ATP1000/スペイン・マドリッド/4月26日~5月7日/賞金総額879万6536ユーロ/クレーコート)の男子シングルス2回戦で、第1シードのカルロス・アルカラス(スペイン)がエミル・ルースブオリ(フィンランド)の挑戦を2-6 6-4 6-2で退けタイトル防衛に向けた挑戦をスタートした。

 シード勢は1回戦がBYEで免除されており、アルカラスはこの試合が初戦だった。2度サービスダウンを喫して第1セットを落としたアルカラスは5つのブレークポイントをセーブした末に第2セットを取り返すと、第3セットでは相手のサービスゲームを2度破って2時間16分で逆転勝利をおさめた。

「本当に厳しい試合だった。もう少しで負けるところだったと言っていいと思う。(違いを生んだのは)1ポイントだった。第2セット2-3から彼が手にしたブレークポイントのひとつは彼にとってマッチポイントのようなものだった。ピンチを凌いであのゲームを取り、巻き返すことができて本当によかったよ。かなりきつかった。エミルは信じられないようなプレーをしたけど、何とか乗り越えることができて凄くうれしい」とアルカラスは試合を振り返った。

「第2セット3-3としたとき、これはチャンスだと思ってそれを掴もうとした。物凄く集中してすべてのボールを返すつもりで必死に走ったよ。試合を通して正しい姿勢でプレーしたからこそ挽回することができたんだ」

 ルースブオリは2021年3月にマイアミの1回戦でアルカラスを倒していたが、両者の対戦成績は1勝1敗となった。

 標高が高いマドリッドで初戦を戦ったアルカラスは「コンディションに慣れるのは難しかった。ここは標高が高くてバウンドが大きく弾むからね」と明かしたあと、「でもそれを言い訳にするつもりはない。第2セット3-3まではエミルのほうがいいプレーをしていた。彼はミスをせずボールを打ち、リズムのいいサービスを放っていた。僕は彼のリズムについていくことができなかった」と相手の健闘を称えた。

 アルカラスは次のラウンドで、グレゴワール・バレール(フランス)を7-6(6) 7-6(2)で破って勝ち上がった第26シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)と対戦する。

 この日初戦に臨んだアルカラス以外のトップ10プレーヤーは第5シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)と第6シードのホルガ・ルーネ(デンマーク)が3回戦に駒を進めたが、第3シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)は予選から勝ち上がってきた22歳のマッテオ・アルナルディ(イタリア)に3-6 4-6で敗れた。

 そのほかの試合では第10シードのカレン・ハチャノフ(ロシア)、第12シードのホベルト・フルカチュ(ポーランド)、前年の準優勝者で第13シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)、第17シードのボルナ・チョリッチ(クロアチア)、第20シードのロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)、第28シードの西岡良仁(ミキハウス)、第29シードのアレハンドロ・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)、ジャウメ・ムナール(スペイン)、ラッキールーザー(予選決勝で敗れたが欠場者が出たため本戦出場権を得た選手)のダニエル・アルトマイヤー(ドイツ)、予選勝者のヤニック・ハンフマン(ドイツ)とユーゴ・グルニエ(フランス)が2回戦を突破した。

 ムナールは第1セットを7-6(3)で先取した時点で第30シードのタロン・グリークスプア(オランダ)が棄権したため勝ち上がり、ハンフマンが第15シードのロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)を6-4 7-6(3)で振りきり、グルニエは第22シードのセバスチャン・コルダ(アメリカ)に7-6(5) 7-6(7)で競り勝ちそれぞれシードダウンを演じた。

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写真◎Getty Images

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