ティームがエドマンドを退けチチパスとの2回戦へ「調子を取り戻しつつあると感じている」 [マドリッド・オープン]

写真はドミニク・ティーム(オーストリア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「ムトゥア・マドリッド・オープン」(ATP1000/スペイン・マドリッド/4月26日~5月7日/賞金総額879万6536ユーロ/クレーコート)の男子シングルス1回戦で、ワイルドカード(主催者推薦枠)を得て参戦したドミニク・ティーム(オーストリア)がカイル・エドマンド(イギリス)を6-4 6-1で下して好スタートを切った。

 同大会に3年連続8度目の出場で2度の準優勝(2017年、18年)を含め過去4度ベスト4以上に進出した実績を持つ元世界ランク3位のティームは、競り合いとなった第1セットを含めて試合を通して主導権を手放さなかった。

 今季の出だしから苦労していたティームは先月のマイアミで1回戦負けを喫した時点で1勝9敗と低迷していたが、ヨーロッパのクレーコートシーズンが始まってから復調の兆しを見せている。今月のエストリルとミュンヘンで8強入りたティームはモンテカルロではATPマスターズ1000大会で2021年シーズン以来となる勝ち星を挙げており、この日の結果を含めて4月以降の戦績を6勝3敗とした。

「出だしは簡単ではなかった。(今年の大会で)センターコートで最初の試合だし、僕は主に外のコートで練習していたから感覚が違うんだ。カイルのことはジュニアの頃から知っている。彼は若い頃から強敵だったから、敬意を持って臨んだよ。第1セットでは重要な場面が何度かあったけどブレークポイントをセーブして、それで少し解放されてだんだんよくなっていったんだ」とティームは試合後にコメントした。

「僕はこのコートが大好きなんだ。ここにはいい思い出があるし、何度か素晴らしい試合をしているからね。成績面で言えば、ここは僕にとって最高のマスターズ大会だ。だからそろそろいい結果を出したいと思っている。かつての僕はクレーコートでかなりタフな選手だったけど、今はそうでもない。でもよくなってきているし、調子を取り戻しつつあると感じているんだ」

 ティームは次のラウンドで、第4シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)と対戦する。シード勢は初戦がBYEで免除されており、2回戦からの登場となる。ティームはチチパスに対して5勝3敗で勝ち越しているが、最後の対決は彼が手首を負傷する前の2020年に遡る。

「楽しみにしているよ。彼(チチパス)のことは凄く好きなんだ。素晴らしい選手だし、試合を観ていても楽しいからね。彼はとてもエレガントな選手だ。僕たちは何度か素晴らしい試合をしてきた」とティームは次戦を見据えた。

 そのほかの試合ではドゥサン・ラヨビッチ(セルビア)、ベルナベ・サパタ ミラージェス(スペイン)、トマス マルティン・エチェベリ(アルゼンチン)、マルコス・ギロン(アメリカ)、ラッキールーザー(予選決勝で敗れたが欠場者が出たため本戦出場権を得た選手)のヤン レナード・ストルフ(ドイツ)、ペドロ・カチン(アルゼンチン)、クリスチャン・ガリン(チリ)、クリストファー・オコネル(オーストラリア)、ジャン・ジージェン(中国)のほか、マルコ・チェッキナート(イタリア)、アレクサンダー・シェフチェンコ(ロシア)、ロマン・サフィウリン(ロシア)、日本の綿貫陽介(フリー)、アスラン・カラツェフ(ロシア)、アンドレア・ババッソーリ(イタリア)の予選勝者6人が初戦を突破した。

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

写真◎Getty Images

Pick up

Related

Ranking of articles