ジャリーがスイスで17戦全勝だったルードを倒す番狂わせで4強入り [ジュネーブ・オープン]

写真はリオ・オープンでのニコラス・ジャリー(チリ)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「ゴーネット・ジュネーブ・オープン」(ATP250/スイス・ジュネーブ/5月21~27日/賞金総額63万705ユーロ/クレーコート)の男子シングルス準々決勝で、2019年大会準優勝者のニコラス・ジャリー(チリ)が大会3連覇を目指していた第1シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)を3-6 7-6(2) 7-5で倒す番狂わせを演じた。

 スイスで開催されるクレーコート大会で素晴らしい実績を残しているルードはグスタードでも2021年と22年に2連覇を達成しているが、同国でのツアー公式戦18試合目で初黒星を喫した。

 試合を通して12本のサービスエースを決めたジャリーはファーストサーブからのポイントを80%の高確率で取る安定感と攻撃力を兼ね備えたプレーを披露し、2時間31分でキャリア5度目の対トップ10勝利をもぎ取った。

「自分のプレーにはとても満足している。キャスパーのようなトッププレーヤーと対戦するにはあのようなプレーをするが必要だった。彼は凄くガッツのある選手だから、僕は思いきって攻撃的にプレーしなければならない。いいプレーができてうれしいよ」とジャリーは試合後にコメントした。

「第1セットはブレークされてあまりいプレーができていなかったけど、何とか食らいついていった。もっといいプレーをしようと考え過ぎず、冷静にプレーしようとしていたんだ。どちらに転んでもおかしくなかったけど、自分のほうに流れが傾いてくれて本当によかった」

 3月のサンティアゴ以来の今季2勝目を目指すジャリーは次のラウンドで、ウー・イービン(中国)が第1セット1-4とリードされた時点で左ハムストリングのケガ理由に棄権したため勝ち上がった第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)と対戦する。

 もうひとつの準決勝は、テイラー・フリッツ(アメリカ)とグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)の顔合わせとなった。第2シードのフリッツがイリヤ・イバシカ(ベラルーシ)を6-1 6-2で退け、第4シードのワディミトロフはクリストファー・オコネル(オーストラリア)に6-7(5) 7-5 6-4で競り勝った。

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写真◎Getty Images

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