アルカラスとジョコビッチが終盤に抵抗を受けながらも揃って初戦にストレート勝利 [フレンチ・オープン]

写真はトップシードとして臨む初のグランドスラム大会を勝利でスタートしたカルロス・アルカラス(スペイン)(Getty Images)


 今年2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦5月28日~6月11日/クレーコート)の男子シングルス1回戦で、第1シードのカルロス・アルカラス(スペイン)と第3シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が終盤に相手の抵抗を受けながらも揃ってストレート勝利をおさめた。

 アルカラスが予選から勝ち上がってきた21歳のファビオ・コボッリ(イタリア)を6-0 6-2 7-5で下し、ジョコビッチはこれがグランドスラム本戦デビュー戦だったアレクサンダー・コバチェビッチ(アメリカ)の挑戦を6-3 6-2 7-6(1)で退けた。

 最初の2セットで2ゲームしか落とさず圧倒したアルカラスは第3セット5-4からサービスゲームを迎えたが試合を締めくくることができず、そこで相手を乗せてしまって試合は一時混戦ムードになった。しかし落ち着いて体勢を立て直したアルカラスは競り合いながらも次のゲームをブレークし、2度目のサービング・フォー・ザ・マッチをきっちりキープして試合を終わらせた。

「ここでプレーできて素晴らしい気分だ。スザンヌ・ランラン・コートでプレーするのは初めてだったけど、楽しかったよ。観客からのエネルギーが素晴らしく、非常にいいレベルでプレーできた」とアルカラスは試合後のオンコートインタビューで語った。

「5-4からサービスゲームを落とすというのはあまりいいことじゃない。でも僕はそれを克服し、忘れなければならなかった。僕は直ぐにそのことを忘れ、5-5から素晴らしいレベルでプレーしたと思う」

 試合後の記者会見で最初の2セットについて聞かれたアルカラスは、「非常にいいプレーができたと思う。第1セットはとてもフィーリングがよく、自分が無敵のように感じたよ。試合の流れはあっという間に変わることもあるけど、僕はこの初戦に満足している。今日の立ち上がりやショットの感触、アグレッシブさを維持していきたいと思う」と答えた。

 昨年のUSオープンに続く2度目のグランドスラム制覇を目指すアルカラスは次のラウンドで、クリストファー・オコネル(オーストラリア)を6-0 6-2 6-4で破って勝ち上がった日本のダニエル太郎(エイブル)と対戦する。

 ふたりは2021年5月にオエイラスのチャレンジャー大会準決勝で一度対決してアルカラスが6-2 5-7 6-2で勝っているが、アルカラスは「正直に言うとよく覚えていないから、もう一度観直さないといけないね。あれから僕は大きく成長したし、太郎もそうだ。彼は今年に入っていいプレーをしていることは知っているし、難しい2回戦になるだろう」と次戦を見据えた。

 同じく優勝候補の一角であるジョコビッチは、自分をアイドルと慕う24歳で世界ランク114位のコバチェビッチから順調に2セットを連取して第3セットも先にブレークした。しかし3-2から初めてサービスダウンを喫したジョコビッチは5-4からのサービング・フォー・ザ・マッチをキープできず戦況は一時的に緊迫したが、もつれこんだタイブレークでは1ポイントしか落とさず試合を締めくくった。

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写真◎Getty Images

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