【ITテニスリーグ】総合優勝は初参加のアーシャルデザイン!

第24回ITテニスリーグにはIT企業8社が参加。2日間の成績合計で順位が争われた(写真:高野徹)


 ITスポーツ連盟が主催する「第24回ITテニスリーグ」が3月4日(土)、5月27日(土)に大宮けんぽグラウンドで開催された。今大会は男子シングルス、男子ダブルス、ミックスダブルスの3部門がチーム対抗の形式で行われ、参加企業のプレーヤーたちは優勝を目指して2日間を戦った。

 IT業界の発展を目的に設立されたITテニスリーグは、今年で16年目を迎えた歴史ある大会で、これまでに多くの企業が参加し、テニスを通じて新たな交流が生まれてきた。新型コロナ禍では中止を余儀なくされたが、昨年夏から再開され、24回目の開催となった今大会には、IT関連企業8社から約100人のプレーヤーが集まった。

 この大会は各部門の試合が数コートに分かれて同時進行し、プレーヤー自身によるセルフジャッジが採用されるが、テニスは「紳士のスポーツ」と呼ばれるだけあってトラブルもなく、和気あいあいとした雰囲気で進んでいった。とはいえ、随時更新される成績表の前には常に人が集まり、「優勝するには次の試合は絶対に落とせない」といった声が聞こえてくるなど、真剣勝負が繰り広げられることも大会の魅力だろう。


ミックスダブルスの模様(写真:福地和男)

 恒例となっている日本プロテニス協会副会長・渡辺功さんによるテニスクリニックも2日間行われ、多くのプレーヤーが試合の合間を縫って参加し、各々がスキルアップに励んだ。まずはテニスの基本であるストロークの練習から始まり、続くサーブの練習では渡辺さんが実演しながらコツを伝授。ウィンブルドン選手権に3回出場したことのある渡辺さんは、当時の経験を交えながら解説し、プレーヤーたちは興味津々といった様子で耳を傾けていた。


渡辺功プロによるテニスクリニックは好評を博した(写真:福地和男)

 10年以上にわたってITテニスリーグに携わる渡辺さんは、「大会がスタートした頃よりもレベルが上がっていて、今日はテレビ中継をしたいくらいの良い試合が多かったですね」と、拮抗した好勝負が多く見られたことを喜び、「僕はテニスを始めてから、もう76年が経ちました。自分でも信じられません(笑)。ただ、テニスはスポーツの中で一番寿命が長い種目だと聞くので、皆さんにも長くプレーしてほしいですね」と話した。


男子ダブルスの模様(写真:福地和男)


男子シングルスの模様(写真:福地和男)

 2日間の全日程を終え、種目別では、男子シングルスはSCSK株式会社、男子ダブルスは日鉄ソリューションズ株式会社、ミックスダブルスは株式会社アーシャルデザインが優勝。そして栄えある総合優勝には、大会初参加のアーシャルデザインが輝いた。表彰式では、各チームが最も印象に残った選手(男女各1名)を投票して選出されるMIP賞も発表され、女性プレーヤーは二村悠香選手(SCSK)、男性プレーヤーは岸田海選手(アーシャルデザイン)が受賞した。


MIP賞を受賞したSCSKの二村悠香さん(右)とアーシャルデザインの岸田海さん(左)(写真:福地和男)

 優勝チームを代表してスピーチを行ったアーシャルデザインの岸田選手は、「初参加でしたが、優勝を目指していたので、最高の形になって良かったです。また次回も参加したいですし、連覇できるように頑張ります」と力強く宣言。最後はそれぞれの健闘を称える拍手に包まれ、第24回ITテニスリーグは終了した。


【総合順位】


優勝:(株)アーシャルデザイン


準優勝:SCSK(株)


3位:日鉄ソリューションズ(株)


4位:日本ビジネスシステムズ(株)


5位:情報技術開発(株)


6位:アイエックス・ナレッジ(株)


7位:(株)フォーカスシステムズ


8位:日本ナレッジ(株)

※写真は前回大会のもの


<総合順位表>


第24回ITテニスリーグの詳細はこちら

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