アルカラスが前回敗れたムゼッティに快勝で2年連続8強入り「素晴らしいレベルでプレーできた」 [フレンチ・オープン]
今年2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦5月28日~6月11日/クレーコート)の男子シングルス4回戦で第1シードのカルロス・アルカラス(スペイン)が第17シードのロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)を6-3 6-2 6-2で倒し、2年連続となるベスト8進出を決めた。
これ以前にツアーレベルで唯一プレーした昨年7月のハンブルク決勝ではムゼッティが接戦を制していたため大きな注目を集めた対決だったが、終わってみれば“いい日”だったアルカラスが一段上のパフォーマンスを見せて快勝した。
パワフルなストロークに繊細なタッチのドロップショットやネットプレーを織り交ぜて試合の主導権を握ったアルカラスは最初の2ゲームを落としたものの、そこから残りの23ゲーム中18ゲームを取って2時間8分で勝利を決めた。
「素晴らしいレベルでプレーできたと思う。ショットの質が非常に高く、本当にアグレッシブなプレーができた。最初から最後まで完璧に近い試合ができたと思う。ムゼッティに対するこの厳しいラウンドを乗り越えることができて本当にうれしいよ」とアルカラスは試合後にコメントした。
昨年のUSオープンを制したアルカラスは、ケガで欠場したオーストラリアン・オープンを挟んでグランドスラム大会での連勝を「11」に伸ばした。
準決勝で戦う可能性があるノバク・ジョコビッチ(セルビア)が今大会で優勝すれば世界ナンバーワンに返り咲くことができるが、アルカラスは「僕は世界1位やプレッシャー、自分が優勝候補かどうかなどについて考えないようにしている」と話した。
「僕はそういった考えをすべて頭から追い出そうとしている。とにかくテニスを楽しんで、いつも笑顔でいようとしているよ。僕にとってはそれがすべてのカギであり、楽しんでいる中でありえないようなショットを打ったりして人々に楽しんでもらおうとしているんだ。僕が試合中に考えているのはそれだけだ」
アルカラスは次のラウンドで、予選勝者のセバスチャン・オフナー(オーストリア)を7-5 6-3 6-0で破って勝ち上がった第5シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)と対戦する。
トップハーフ(ドローの上半分)のもうひとつの準々決勝は、ジョコビッチとカレン・ハチャノフ(ロシア)の顔合わせとなった。第3シードのジョコビッチがフアン パブロ・バリーリャス(ペルー)を6-3 6-2 6-2で下し、第11シードのハチャノフはロレンツォ・ソネゴ(イタリア)を1-6 6-4 7-6(7) 6-1で退けた。
写真◎Getty Images
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