アダッド マイアがグランドスラム大会で4強入りした1968年以来のブラジル人女子選手に「私にとって最大で特別な勝利のひとつ」 [フレンチ・オープン]
今年2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦5月28日~6月11日/クレーコート)の女子シングルス準々決勝で、第14シードのベアトリス・アダッド マイア(ブラジル)が第7シードのオンス・ジャバー(チュニジア)に3-6 7-6(5) 6-1で逆転勝利をおさめてベスト4進出を果たした。
第1セットを落としたアダッド マイアはすべてサービスキープで進んだ第2セットをタイブレークの末に取り返すと、第3セットでは1ゲームしか与えず2時間29分で勝利を決めた。ブラジル人プレーヤーがグランドスラム大会の同種目で4強入りしたのは、1968年USオープンで成し遂げたマリア・ブエノ(ブラジル)以来となる。
「準備はできていた。厳しい戦いになることはわかっていた。ジャバーに対してセットダウンすれば簡単じゃないじゃない。そして彼女はいいプレーをしていた。だから試合が終わったとき、私はチームのほうを見て『私たちはやってのけたのよ!』と言ったの」とアダッド マイアは試合後にコメントした。
「これは私にとって最大で特別な勝利のひとつだと思う。ジャバーは私がとても尊敬している選手でもあるから尚更ね。厳しい戦いだった。本当に誇りに思うし、それは顔に出ていると思うわ」
4回戦で今大会の女子最長試合を勝ち抜いていたアダッド マイアは「幸いにもグランドスラム大会では回復するための休みが1日ある。それに私には素晴らしいチームが付いている。私たちはこのような瞬間のために努力を積んできたんだから」と話した。
昨年のウィンブルドンとUSオープンで決勝を経験したジャバーは今年のシュツットガルトでアダッド マイアに圧勝しており、この試合でも早い段階でブレークして優勢であるかに見えていた。アダッド マイアも直ぐに追いついたが、第1セットはワンブレーク差でジャバーが先取した。
しかし戦いはここからだった。キープ合戦で進んだ第2セットはタイブレークにもつれ込み、流れを掴んだアダッド マイアがセットオールに追いついた。これで形勢を逆転させたアダッド マイアは第3セットで主導権を握り、やや疲れた様子のジャバーも抵抗は見せたが一度もサービスゲームをキープできずに押しきられた。
「昨日も言ったように、テニスの試合は短距離でなくマラソンのようなものなの。私の能力のひとつは、我慢強く待つことができて決して諦めないことよ。自分のレベルが高いことはわかっているから、適切な瞬間を待つ。だから例えいいプレーができていなくてある瞬間にミスが出ていても、そのうち自分のテニスができるようになる。攻め込んでいくチャンスは必ずやってくる」
アダッド マイアは準決勝で、第6シードのココ・ガウフ(アメリカ)を6-4 6-2で破って勝ち上がった第1シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)と対戦する。ふたりは昨年8月にトロントの3回戦で一度対決したことがあり、そのときはアダッド マイアが6-4 3-6 7-5で勝っている。
写真◎Getty Images
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