シフィオンテクがムチョバに僅差の勝利でエナン以来の大会連覇を達成 [フレンチ・オープン]

写真は2連覇を達成したイガ・シフィオンテク(ポーランド)(Getty Images)


 今年2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦5月28日~6月11日/クレーコート)の女子シングルス決勝で、第1シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)がカロリーナ・ムチョバ(チェコ)を6-2 5-7 6-4で振りきり大会連覇を達成した。試合時間は2時間46分。

 同大会の同種目でタイトル防衛に成功したのは2005年から08年まで3連覇したジュスティーヌ・エナン(ベルギー)以来で、シフィオンテクが四大大会でチャンピオンに輝いたのは昨年のUSオープン(アメリカ・ニューヨーク/ハードコート)に続いてキャリア4度目となる。同ラウンドでの戦績は、4勝0敗となった。

 ロラン・ギャロスに5年連続出場となった22歳のシフィオンテクは、2020年と22年にタイトルを獲得。昨年は決勝でココ・ガウフ(アメリカ)を6-1 6-3で退け、2年ぶりに女王の座に返り咲いた。

 昨年4月に世界ランク1位の座に就いたシフィオンテクは同年に全仏と全米を含む8勝を挙げ、WTA最優秀選手賞とITF世界チャンピオンに選ばれるなど圧倒的なシーズンを過ごした。

 この結果でシフィオンテクは、ムチョバとの対戦成績を1勝1敗のタイに追いついた。両者は2019年4月にプラハ(WTAインターナショナル/クレーコート)の1回戦で一度顔を合わせており、ムチョバがまだトップ100に入ったばかりだったシフィオンテクに4-6 6-1 6-4で勝っていた。

 今大会でのシフィオンテクは1回戦でクリスティーナ・ブクサ(スペイン)を6-4 6-0で、2回戦でクレア・リュー(アメリカ)を6-4 6-0で、3回戦でワン・シンユー(中国)を6-0 6-0で下し、4回戦はレシヤ・ツレンコ(ウクライナ)の途中棄権で勝ち上がり、準々決勝で第6シードのガウフを6-4 6-2で、準決勝では第14シードのベアトリス・アダッド マイア(ブラジル)を6-2 7-6(7)で破って決勝進出を決めていた。

 26歳のムチョバは2021年オーストラリアン・オープン(オーストラリア・メルボルン/ハードコート)で4強入りしたほかウインブルドン(イギリス・ロンドン/グラスコート)では19年と21年に準々決勝に進出した実績を持ち世界ランク自己最高19位ながらケガで一時200位以下に落としていたが、今回の活躍で大会後に更新されるWTAランキングでキャリアハイを更新することが確定した。

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写真◎Getty Images

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