サバレンカとの死闘を制したムチョバが初めてグランドスラム決勝の舞台へ [フレンチ・オープン]

写真はカロリーナ・ムチョバ(チェコ)(Getty Images)


 今年2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦5月28日~6月11日/クレーコート)の女子シングルス準決勝で、カロリーナ・ムチョバ(チェコ)が第2シードのアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)との死闘を7-6(5) 6-7(5) 7-5で制してグランドスラム初優勝に王手をかけた。

 苦しみながらも競り合った末にタイブレークをものにしてセットオールに追いついたサバレンカは第3セット5-2とリードして勝利目前に迫ったが、ムチョバがマッチポイントをセーブしてキープすると次のゲームでブレークバックに成功した。ムチョバは5-5からのレシーブゲームで40-15から4ポイントを連取してブレークし、続くサービング・フォー・ザ・マッチをラブゲームでキープして3時間13分の激闘を締めくくった。

 ロラン・ギャロスに6年連続出場(2018年の予選敗退を含む)となる26歳のムチョバは、2021年と22年の3回戦進出がこれまでの最高成績だった。昨年は2試合を勝ち上がったあと、アマンダ・アニシモワ(アメリカ)との3回戦を第3セット途中で棄権していた。

 世界ランク自己最高19位ながらケガで一時200位以下に落としていたムチョバは、2021年オーストラリアン・オープン(オーストラリア・メルボルン/ハードコート)で4強入りしたほかウインブルドン(イギリス・ロンドン/グラスコート)では19年と21年に準々決勝に進出した実績を持っている。

 この結果でムチョバは、サバレンカとの対戦成績を1勝1敗のタイに追いついた。両者は2019年10月に珠海(WTAエリートトロフィー/ハードコート)の準決勝で一度顔を合わせており、サバレンカが7-5 7-6(4)で勝っていた。

 今大会でのムチョバは1回戦で第8シードのマリア・サカーリ(ギリシャ)を7-6(5) 7-5で、2回戦でナディア・ポドロスカ(アルゼンチン)を6-3 0-6 6-3で、3回戦で第27シードのイリア カメリア・ベグ(ルーマニア)を6-3 6-2で、4回戦でラッキールーザー(予選決勝で敗れたが欠場者が出たため本戦出場権を得た選手)のエリナ・アバネシアン(ロシア)を6-4 6-3で、準々決勝では2021年大会準優勝者のアナスタシア・パブリウチェンコワ(ロシア)を7-5 6-2で破って4強入りを決めていた。

 ムチョバは決勝で、第1シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)と第14シードのベアトリス・アダッド マイア(ブラジル)の勝者と対戦する。

 1月にオーストラリアン・オープン(オーストラリア・メルボルン/ハードコート)でグランドスラム初制覇を果たしたサバレンカはクレーコートでも3週間前のマドリッド(WTA1000)で2021年に続くタイトルを獲得するなど今季の女子ツアーでトップとなる29勝5敗の戦績で今大会を迎えていたが、グランドスラム大会での連勝は「12」でストップした。

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写真◎Getty Images

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