ツアーレベルのグラスコート大会で初めてプレーしたヒジカタがラッキールーザーのチャンスを生かして準決勝に躍進 [ATPスヘルトーヘンボス]

写真はクーヨン・クラシックでのリンキー・ヒジカタ(オーストラリア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「リベマ・オープン」(ATP250/オランダ・北ブラバント州スヘルトーヘンボス/6月12~18日/賞金総額75万950ユーロ/グラスコート)の男子シングルス準々決勝で、ラッキールーザー(予選決勝で敗れたが欠場者が出たため本戦出場権を得た選手)のリンキー・ヒジカタ(オーストラリア)がマッケンジー・マクドナルド(アメリカ)を5-7 6-3 6-1で倒してベスト4進出を決めた。

 競り合いの末に第1セットを落としたヒジカタは第2セット3-3から3ゲームを連取してセットオールに追いつくと、第3セットでは1ゲームしか落とさず2時間14分で3試合連続となる逆転勝利を決めた。世界ランク133位で22歳のヒジカタがシングルスのツアー本戦でプレーするのはこれが7度目で、過去6大会では2回戦より先に勝ち進んだことがなかった。

 ツアーレベルのグラスコート大会で初めてプレーしたヒジカタは、「以前にオーストラリアのミルデューラで毎年12歳以下のナショナル選手権があったんだけど、実はそれが僕にとって初めて獲得した全国タイトルだったんだ。それがグラスコートだったから、僕はこのサーフェスでプレーしたいい思い出がある」と前週のサービトン・チャレンジャーに出場した際に受けたATP(男子プロテニス協会)のインタビューで明かしていた。

「グラスコートでは心地よくプレーできる。グラスコートかハードコートが僕のお気に入りだと思う。芝でプレーするのが大好きだし、僕たちオーストラリア人は芝でのプレーに慣れていているから大抵はこのサーフェスに適したプレーができるんだ。多くのオージー(オーストラリア人)がグラスコートに合ったスタイルで育成されていると思うよ」

 ヒジカタは次のラウンドで、2019年大会チャンピオンのアドリアン・マナリノ(フランス)を5-7 7-6(2) 6-2で破って勝ち上がった同胞のジョーダン・トンプソン(オーストラリア)と対戦する。ふたりは前週にサービトンの準々決勝で対決したばかりで、そのときはトンプソンが7-6(1) 6-2で勝っている。

 もうひとつの準決勝は、タロン・グリークスプア(オランダ)とエミル・ルースブオリ(フィンランド)の顔合わせとなった。第6シードのグリークスプアが第4シードのアレックス・デミノー(オーストラリア)を4-6 6-3 6-4で倒し、ルースブオリは第2シードのヤニク・シナー(イタリア)を6-3 6-4で退けた。

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写真◎Getty Images

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