アルカラスを倒した思い出を胸に前年覇者ムゼッティが勝利のスタート [ハンブルク・オープン]

写真はロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「ハンブルク・ヨーロピアン・オープン」(ATP500/ドイツ・ハンブルク/7月24~30日/賞金総額198万1470ユーロ/クレーコート)の男子シングルス1回戦で、第3シードのロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)が予選勝者のエリアス・イーメル(スウェーデン)を6-4 6-1で下してタイトル防衛に向けた挑戦をスタートした。

 1-3から巻き返して第1セットを先取したムゼッティは狡猾さとパワーを織り交ぜて相手を圧倒し、第2セットでは1ゲームしか落とさず1時間14分で快勝した。

「勢いに乗るのに少し時間がかかった。相手も出だしからかなりアグレッシブでいいプレーをしていたから簡単じゃなかった。でも最終的には正しいバランスといいリズムを見つけることができたと思う。ここには昨年のいい思い出があるし、本当に心地よくいられるよ」とムゼッティは試合後にコメントした。

 昨年の同大会決勝でカルロス・アルカラス(スペイン)を6-4 7-6(6) 6-4で倒してツアー初優勝を飾ったムゼッティは同年10月にナポリでもタイトルを獲得しており、今大会では今季初優勝とツアー3勝目を目指している。

 ムゼッティは次のラウンドで、予選勝者のチアゴ・ザイブチ ビルチ(ブラジル)を7-6(6) 6-4で破って勝ち上がったラッキールーザー(予選決勝で敗れたが欠場者が出たため本戦出場権を得た選手)のヨセフ・コバリク(スロバキア)と対戦する。

 この日プレーしたムゼッティ以外のシード勢は第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)と第7シードのアレハンドロ・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)が2回戦に駒を進めたが、第5シードのフランシスコ・セルンドロ(アルゼンチン)と第8シードのミオミル・キツマノビッチ(セルビア)は敗れた。

 キツマノビッチが同胞のドゥサン・ラヨビッチ(セルビア)に6-3 4-6 3-6で逆転負けを喫し、セルンドロはヤニック・ハンフマン(ドイツ)に6-4 2-6 2-4とリードされた時点で棄権した。

 そのほかの試合ではアルトゥール・フィス(フランス)、ジャン・ジジェン(中国)、予選勝者のクリスチャン・ガリン(チリ)、ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したマクシミリアン・マルテレル(ドイツ)が初戦を突破した。

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

写真◎Getty Images

Pick up

Related

Ranking of articles