一度引退したウォズニアッキが出産を経て迎えた3年半ぶりの復帰戦に勝利 [WTAモントリオール]
WTAツアー公式戦「ナショナルバンク・オープン」(WTA1000/カナダ・ケベック州モントリオール/8月7~13日/賞金総額278万8468ドル/ハードコート)の女子シングルス1回戦で、一度引退しながら出産と3年以上の空白を経てカムバックした元世界ランク1位のカロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)が予選勝者のキンバリー・ビレル(オーストラリア)を6-2 6-2で下して復帰戦を勝利で飾った。
「幸せよ。少し疲れたけど、大観衆の前でふたたびセンターコートでプレーすることができて楽しかった。3年半ぶりの試合に勝つことができて興奮しているわ」と33歳のウォズニアッキは試合後のオンコートインタビューで語った。
3回戦敗退に終わった2020年オーストラリアン・オープンを最後に現役生活に別れを告げたウォズニアッキは翌年6月に長女オリビア、昨年10月には長男ジェームズを出産し、その少しあとにボールを打ち始めた。自分がこれまでよりうまくボールを打てていると感じた彼女は父に尋ねたところ同意を得たため、復帰を意識し始めたのだと6月にヴォーグ誌のウェブサイトに掲載されたインタビューで明かしていた。
自らカナダの大会ディレクターに電話してワイルドカード(主催者推薦枠)の要請をしたウォズニアッキは、2010年に優勝したことがあるモントリオールで復帰の道を歩み始めた。
2018年オーストラリアン・オープン優勝者のウォズニアッキは次のラウンドで、マヤル・シェリフ(エジプト)を6-4 6-2で破って勝ち上がったウインブルドン女王で第9シードのマルケタ・ボンドルソバ(チェコ)と対戦する。
この日は2回戦が2試合行われ、マリー・ブーズコバ(チェコ)が第5シードのカロリーヌ・ガルシア(フランス)を6-4 4-6 6-2で倒す番狂わせを演じて16強入りを決めたが、第3シードのエレーナ・ルバキナ(カザフスタン)とジェニファー・ブレイディ(アメリカ)の試合は第1セット6-6の時点で雨により順延となった。スローン・スティーブンス(アメリカ)は第16シードのビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)が棄権したため、不戦勝で3回戦に駒を進めた。
1回戦をBYEで免除されていたガルシアは前週のワシントンDCでも初戦敗退を喫しており、ブーズコバに敗れたウインブルドン3回戦から3連敗となった。
そのほかの試合では第10シードのダリア・カサキナ(ロシア)、第11シードのベアトリス・アダッド マイア(ブラジル)、第14シードのカロリーナ・ムチョバ(チェコ)、第15シードのリュドミラ・サムソノワ(ロシア)、ジェン・チンウェン(中国)、アンナ・ブリンコワ(ロシア)、ペトラ・マルティッチ(クロアチア)、アリシア・パークス(アメリカ)、予選勝者のダニエル・コリンズ(アメリカ)とカミラ・ジョルジ(イタリア)、ラッキールーザー(予選決勝で敗れたが欠場者が出たため本戦出場権を得た選手)のユリア・プティンセバ(カザフスタン)、ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したレイラ・フェルナンデス(カナダ)が初戦を突破した。
写真◎Getty Images
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