フェデラーがチチパスを退け、決勝でデミノーと初対戦 [スイス室内]

ATPツアー公式戦の「スイス室内」(スイス・バーゼル/10月21~27日/賞金総額221万9975ユーロ/室内ハードコート)の男子シングルス準決勝で、第1シードのロジャー・フェデラー(スイス)が第3シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)を6-4 6-4で倒し、故郷のファンたちを喜ばせた。

 サービング・フォー・ザ・マッチのゲームで、フェデラーはこの日にチチパスに許した唯一のブレークポイントをセーブした。

 世界ランク7位のチチパスはフェデラーの強力なファーストサーブにうまく対処しきれず、フェデラーはネットに出てジャンピング・ボレーのウィナーで2ポイントを奪った。

 第1セット2-2からのゲームでブレークに成功したフェデラーは、デリケートなドロップボレーをアングルに決めてセットポイントを掴み、彼はそれをセンターへの強力なサービスエースでものにした。

 フェデラーは第2セットの最初のゲームでパワフルなフォアハンドのダウン・ザ・ラインを決めてチャンスをものにし、ふたたびブレークを果たした。

2019年ATPツアー表彰写真|PHOTOアルバム

「それが、ホームコートでのアドバンテージだよ」とフェデラーはコメントした。彼はスイス室内で、13度連続の決勝進出を果たしたことになる。「彼ら(故郷の観客たち)は、僕がいいプレーしているときには楽しんでいる。それが、一層いいプレーを引き出してくれるんだ」。

 この勝利でフェデラーの今季の戦績は50勝8敗となった。故障で早めにシーズンを終えた2016年以降、フェデラーは3年連続で50勝を挙げている。

 バーゼルでの10度目のタイトルに王手をかけた38歳のフェデラーは、日曜日の決勝で20歳のアレックス・デミノー(オーストラリア)と対戦する。

 ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したデミノーは、ノーシード同士の対決となったもうひとつの準決勝で、ビッグサーバーのライリー・オペルカ(アメリカ)に7-6(2) 6-7(4) 7-6(3)で競り勝った。

 世界28位のデミノーは、今季進出した4つの準決勝のすべてで勝ったことになる。彼はシドニー、アトランタ、珠海とこれ以前に決勝に至った3度の機会でいずれも優勝を果たしていた。

 彼はまた、世界37位で身長210cmのオペルカに対する今季の対戦成績を4勝0敗とした。

 この試合で26本のサービスエースを決めたオペルカは今年のエース数を「1000」として、ATPのサービスエース・ランキングでジョン・イズナー(アメリカ)を追い抜いた。

「おそらくもっとも重要なのは、フラストレーションにとらわれないことだろう」とデミノーは語った。「彼が自分に対して、少なくとも40から50本のサービスエースを決めるだろうと覚悟して臨まなければならないのさ」。

 決勝に至ったふたりは、ともに今季3タイトルを獲得している。とはいえ、デミノーにとってこの3つはキャリアを通して獲ったすべてであるのに対し、フェデラーは通算103勝目を目指している。

 3連覇を目指すフェデラーと、彼がバーゼルに初出場した4ヵ月後に当たる1999年2月に生まれたデミノーは、過去にツアーで一度も対戦したことがない。(C)AP(テニスマガジン)

※写真は上海の大会でのロジャー・フェデラー(スイス)
SHANGHAI, CHINA - OCTOBER 11: Roger Federer of Switzerland in action against Alexander Zverev of Germany during the Men's singles Quarterfinals match of 2019 Rolex Shanghai Masters day seven at Qi Zhong Tennis Centre (Photo by Lintao Zhang/Getty Images)

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