肩のケガから復帰2戦目のドレイパーが3度目の対決でフルカチュから初勝利「まだ少し痛みはある」 [USオープン]

写真はシードダウンを演じて2年連続となる3回戦進出を決めた21歳のジャック・ドレイパー(イギリス)(Getty Images)


 今年最後のグランドスラム大会「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月28日~9月10日/ハードコート)の男子シングルス2回戦で、21歳のジャック・ドレイパー(イギリス)が第17シードのホベルト・フルカチュ(ポーランド)を6-2 6-4 7-5で倒す番狂わせを演じた。

 肩のケガで3ヵ月ほど戦線を離脱していたドレイパーは前週のウィンストンセーラムで復帰して初戦を勝ち上がったが、2回戦の試合途中でリタイアしていた。しかしニューヨーク入りしてからは体の問題を感じさせず1回戦を快勝で突破し、この日も強敵をストレートで退け2年連続となる3回戦進出を決めた。

 フルカチュはマルク アンドレア・ヒュスラー(スイス)に対する1回戦で2セットダウンから逆転勝利をおさめていたが、この日も同じことを繰り返すことはできなかった。ふたりはこれが3度目の対決だったが、過去2戦はフルカチュがいずれもフルセットで勝っていた。

「フィジカル的にはいい感じだ。長い間試合をしていなかったから、今はまだ体の管理をしているところだけどね」とドレイパーは試合後にコメントした。

「まだ少し痛みはある。だけどこれはグランドスラム大会だ。体を追い込み、4セットや5セットを戦う必要があるなら準備ができていなければならない。今日の僕は準備ができていた。気分はいいよ」

 昨シーズンにトップ100入りしたドレイパーは今年2月に世界ランク自己最高の38位をマークしたが、ツアーを離れていたため現在は123位まで落としている。

「肩に関しては毎日ケアしている。1回戦のあとは少し痛かったけど、USオープンでプレーしているんだからアドレナリンが出て何とかなる。とにかくケガのことは気にせず頭から切り離し、自分がやりたいプレーをするために全力を尽くすだけだよ」

 ドレイパーは次のラウンドで、同じくワイルドカード(主催者推薦枠)を得て参戦したジョン・イズナー(アメリカ)を3-6 4-6 7-6(3) 6-4 7-6(10-7)で破って勝ち上がったマイケル・モー(アメリカ)と対戦する。38歳のイズナーは今大会限りでの引退を発表しており、現役最後のシングルスを終えた。

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写真◎Getty Images

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