地元アメリカの3番手ポールがダビドビッチ フォキナを倒して初の4回戦進出「奇妙な試合だった」 [USオープン]

写真は初の16強入りを決めたトミー・ポール(アメリカ)(Getty Images)


 今年最後のグランドスラム大会「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月28日~9月10日/ハードコート)の男子シングルス3回戦で第14シードのトミー・ポール(アメリカ)が第21シードのアレハンドロ・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)を6-1 6-0 3-6 6-3で振りきり、同大会で初のベスト16進出を決めた。

 ロマン・サフィウリン(ロシア)に対する1回戦で2セットダウンから逆転勝利をおさめていたポールは相手に1ゲームしか与えず最初の2セットを圧倒しながら不意に調子を落とした第3セットを失ったが、第4セットではふたたびレベルを引き上げ2時間19分で試合を締めくくった。

「奇妙な試合だった。立ち上がりからあまりミスせずに試合を進めていたのに、第2セットのあとにすべてが変わった。あのような2セットのあとに試合を締めくくるのは常に難しんだ」とポールは試合後のオンコートインタビューで語った。

 いつものダイナミックなテニスを展開できず苦労していたダビドビッチ フォキナとは対照的に、ポールは非常に安定したベースラインプレーを披露した。ダビドビッチ フォキナがウィナー27本を大幅に上回る44本のアンフォーストエラーを犯したのに対し、ポールは39本のウィナーを決めながらアンフォーストエラーを27本に抑えた。

 1月のオーストラリアン・オープンで4強入りしてATPツアーでも2度決勝に進出し、前哨戦のトロントではカルロス・アルカラス(スペイン)を倒して準決勝まで勝ち進むなど2023年はポールにとって飛躍のシーズンになっている。世界ランクも一時13位まで上げたポールは今や、テイラー・フリッツ(アメリカ)とフランシス・ティアフォー(アメリカ)に次ぐアメリカのナンバー3となっている。

「以前よりも少し多くの試合に勝てるようになったというのもあるけど、今の僕はよりオールラウンドなテニスをしていると感じている」とポールは自身の成長ぶりについて話した。

 ポールは次のラウンドで、アスラン・カラツェフ(ロシア)を6-4 3-6 6-2 6-0で破って勝ち上がった同胞のベン・シェルトン(アメリカ)と対戦する。ふたりは1月にオーストラリアン・オープン準々決勝で対決し、先輩のポールが7-6(6) 6-3 5-7 6-4で勝っている。

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写真◎Getty Images

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