ポールが大会最長試合でフリッツを打破、決勝の相手は深夜に逆転勝利のデミノー [ATPアカプルコ]
ATPツアー公式戦の「アビエルト・メキシカーノ・テルセル」(ATP500/メキシコ・アカプルコ/2月27日~3月4日/賞金総額217万8980ドル/ハードコート)の男子シングルス準決勝で、第7シードのトミー・ポール(アメリカ)が第3シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)との25歳同士の同胞対決を6-3 6-7(2) 7-6(2)で制してツアー2勝目に王手をかけた。
ワンブレーク差で第1セットを落としたフリッツは第2セット4-5からのレシーブゲームでマッチポイントを凌いだ末にタイブレークに持ち込みセットオールに追いつくと、第3セットで先に3-1とリードして逆転勝利に近づいていた。しかしフリッツは第6ゲームで30-0から4ポイントを連取されてサービスダウンを喫すると、もつれ込んだタイブレークで最初の5ポイントを連取したポールが4度目のマッチポイントをものにして激闘を締めくくった。
試合時間3時間25分は、30周年を迎えた同大会の最長記録となる。ポールがATPツアーで決勝に進出したのは、2021年11月のストックホルム(ATP250/室内ハードコート)以来でキャリア2度目となる。
ポールは決勝で、第4シードのホルガ・ルーネ(デンマーク)を3-6 7-5 6-2で破って勝ち上がった第8シードのアレックス・デミノー(オーストラリア)と対戦する。両者は昨シーズンに3つのサーフェス(ハードコート、クレーコート、グラスコート)で顔を合わせ、3試合ともデミノーが勝っている。
第1セット落としたデミノーは苦しみながらもサービスキープを続けて食らいついて6-5から相手のサービスゲームを破って最終セットに持ち込み、ケイレンに苦しみ始めたルーネを突き放して勝利をもぎ取った。この試合は2時間48分で決着がつき、終わったのは土曜日の午前3時少し前だった。
写真◎Getty Images
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