シナーが4年前の本戦デビュー戦で敗れたワウリンカに勝って4回戦へ [USオープン]

写真は16強入りを決めたヤニク・シナー(イタリア)(Getty Images)


 今年最後のグランドスラム大会「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月28日~9月10日/ハードコート)の男子シングルス3回戦で、第6シードのヤニク・シナー(イタリア)が元世界ランク3位のスタン・ワウリンカ(スイス)を6-3 2-6 6-4 6-2で振りきりベスト16進出を決めた。

 ともに高い威力を誇る質の高いベースラインプレーで知られる選手同士の対決となったが、重要なポイントをもぎ取る勝負強さを見せたシナーが第2セットを落としたあとも揺らぐことなく冷静に戦い抜いた。

 ふたりの初対決はシナーが大会初挑戦だった2019年USオープン1回戦で、そのときはワウリンカが予選を勝ち上がってきた18歳のシナーを6-3 7-6(4) 4-6 6-3で倒していた。

「当然ながら4年間でいくつかのことが変わったけど、今日のパフォーマンスには満足している」とシナーは試合後のオンコートインタビューで語った。

「彼がベストの状態じゃなかったように、僕もベストのレベルでプレーできていなかったように思う。でも重要な瞬間に、僕は彼よりもうまく対処できた。次のラウンドに進むことができてうれしいよ」

 シモーネ・バニョッツィ(イタリア)に加えてダレン・ケーヒル(オーストラリア)をコーチに迎えたシナーは積極的にネットプレーを取り入れようと取り組んでおり、この日も26回ネットに出て21ポイントを獲得した。今シーズンのシナーは前哨戦のトロントでATPマスターズ1000大会の初タイトルを獲得し、世界ランク自己最高の6位で今大会を迎えている。

 シナーは次のラウンドで、第19シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)を6-7(2) 7-6(8) 6-1 6-1で破って勝ち上がった第12シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)と対戦する。ふたりは2021年大会でも4回戦で顔を合わせ、ズベレフが6-4 6-4 7-6(7)で勝っている。

「サーシャ(ズベレフ)はサービスが非常にいい選手だ。フィジカル的にも力強さを取り戻した」とシナーは次戦を見据えた。

「自信のレベルが以前とは少し違う。ふたたびグランドスラム大会の2週目に進むことができて凄くうれしいよ。常に大きな意味を持つことだからね。できればプレーするたびにレベルを上げていきたいし、コートに立つときはベストショットを出そうと意識している。次のラウンドがどうなるか見てみよう」

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写真◎Getty Images

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