ジョコビッチが伝説の名選手ビル・チルデンに肩を並べる10度目の決勝進出「このような機会は今でも僕にとって成長の糧」 [USオープン]

写真は10度目の決勝進出を決めたノバク・ジョコビッチ(セルビア)、奥はベン・シェルトン(アメリカ)(Getty Images)


 今年最後のグランドスラム大会「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月28日~9月10日/ハードコート)の男子シングルス準決勝で、第2シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が20歳のベン・シェルトン(アメリカ)を6-3 6-2 7-6(4)で退け5年ぶり4度目の優勝に王手をかけた。

 4回戦で今大会最速となる時速149マイル(約240km)のサービスを放ったシェルトンに対して5度のブレークに成功したジョコビッチは、終盤に相手の抵抗を受けながらも最後はタイブレークをものにして2時間41分で10回目の決勝進出を決めた。USオープンの同種目で10度決勝に進出したのは、1920年代に活躍した伝説の名選手ビル・チルデン(アメリカ)以来で史上2人目となる。

 同種目の地元アメリカ勢として1992年のマイケル・チャン(アメリカ)以降でもっと若い準決勝進出者となったシェルトンは第3セット3-4から初のブレークを果たし、5-6ダウンからふたたび追いついてタイブレークに持ち込む見せ場を作った。

「このような試合や機会は今でも僕にとって成長の糧であり、若い選手たちと同じようにハードに練習しようとする刺激を与えてくれる」とジョコビッチは試合後にコメントした。

「グランドスラム大会は僕が最高のテニスをしたいともっともやる気を起こさせてくれる舞台だ。準々決勝の時点でアメリカ人プレーヤーと対戦することはわかっていたけど、決して簡単なことじゃない。今日はかなり順調に進んでいたけど、第3セットでブレークバックされて終盤はどうなるかわからない展開になった。誰もがこのような雰囲気でプレーしたいと望むだろうけど、今日は勝つことができて凄くうれしいよ」

 ジョコビッチは決勝で、タイトル防衛を目指していた第1シードのカルロス・アルカラス(スペイン)を7-6(3) 6-1 3-6 6-3で破って勝ち上がった第3シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)と対戦する。ふたりは2年前も決勝で対決し、メドベージェフが『年間グランドスラム(同じ年に四大大会全制覇)』達成を目指していたジョコビッチを6-4 6-4 6-4で下してグランドスラム初制覇を果たしていた。

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写真◎Getty Images

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