ジョコビッチがフリッツにストレート勝利で47回目のグランドスラム4強入り、次は20歳の挑戦者シェルトン [USオープン]

写真は男子歴代単独トップとなる47回目のグランドスラム準決勝進出を決めたノバク・ジョコビッチ(セルビア)(Getty Images)


 今年最後のグランドスラム大会「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月28日~9月10日/ハードコート)の男子シングルス準々決勝で、第2シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が第9シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)を6-1 6-4 6-4で下してベスト4に進出した。

 全米で99試合目を戦ったジョコビッチが四大大会で4強入りしたのは47回目となり、同種目の最多記録を分け合っていたロジャー・フェデラー(スイス)を追い抜き単独トップとなった。

 今大会ここまで一度しか自分のサービスゲームを落としていなかったフリッツはファーストサーブの確率が55%と悪く、この日は6度もブレークされた。ジョコビッチは正確なストロークでラリーの主導権を握り、前哨戦のシンシナティから続いている連勝を「10」に伸ばした。

 フリッツは第3セット3-4ダウンから追いつき流れを変えるチャンスを手にしたかに見えたが、重要な瞬間に力を発揮できず続く2ゲームを連取されてストレート負けを喫した。

 気温約34度という猛暑の中でフリッツを圧倒したジョコビッチは、USオープン準々決勝での戦績をを13勝0敗とした。グランドスラム大会で彼が最後にアメリカ人選手に負けたのは、サム・クエリー(アメリカ)に対する2016年ウインブルドン3回戦まで遡る。

 暑いだけでなく湿度も高いコンディションに苦しんでいたジョコビッチはチェンジエンドで頻繁にアイスタオルを使ったり試合中に前屈みになったりしていたが、それでもハイレベルなプレーを見せて2時間35分で勝利を決めた。

「汗だくになったよ。テイラーが何度かシャツを着替えるのを見たけど、非常に湿気の多いコンディションだった。お互いにとってプレーするのが難しい状況だったけど同じ条件な訳だし、それでも戦えるようにトレーニングを積んでいるんだ」とジョコビッチは試合後のオンコートインタビューで語った。

「ここのコートのエネルギーと雰囲気が好きだ。僕はそのエネルギーで力を出す。そのエネルギーが何であれ、僕はそれを燃料にして最高のテニスをしようとしている。僕は何年にも渡ってこのコートで素晴らしい試合をたくさん戦ってきた。数日後に次の試合をプレーするのが待ちきれないよ」

 ジョコビッチは次のラウンドで、第10シードのフランシス・ティアフォー(アメリカ)との地元勢対決を6-3 3-6 7-6(7) 6-2で制して勝ち上がった20歳のベン・シェルトン(アメリカ)と対戦する。

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

写真◎Getty Images

Pick up

Related

Ranking of articles